第5ステージでディフェンディング王者のクリストファー・フルーム(チームスカイ)がリタイアしたのに続き、またも今年のツールから主役がひとり姿を消した。
3度目のツール制覇を目指していたティンコフ・サクソのエース、アルベルト・コンタドールだったが、第10ステージ前半の1級山岳プティ・バロンの雨に濡れた下りで、メイン集団内で落車。激しく体を地面に打ち付けた。
ティンコフ・サクソのビャルネ・リースGMは、チームを通じ、以下のように状況を説明している。
「アルベルトは下りの高速の直線区間でクラッシュした。彼がポケットに手を伸ばしていたら、バイクが滑っていったんだ。おそらく、道路にコブか穴があったからだ。アルベルトは人生の中でも絶好調で、チームの全員がパリの表彰台とそこへ至るまでにやるべき仕事に目を向けていた」
クラッシュ後、コンタドールは新しいバイクを受け取り、右ヒザを止血する治療も受けた。
「クラッシュ後、アルベルトは再びバイクに乗った。我々は彼をレースに留めようと約18km頑張った。彼の最大限の努力とすばらしい意志力にもかかわらず、レースをリタイアすることになった」
その後、コンタドールはチームカーに乗ってフィニッシュ地点まで行き、そこでレントゲンを含む検査を受けた。
「アルベルトはヒザのすぐ下のけい骨を骨折していた。複雑骨折ではないが、おそらく手術が必要だ。明日、マドリードへ戻って、さらなる検査を受け、必要ならば手術をする」
「もちろん、我々は前を向かないといけない。でも、今はアルベルトがブエルタ・ア・エスパーニャを走る可能性を話すには早すぎる。回復具合と、どれぐらい早くバイクに乗れるか、トレーニングを再開できるか次第だ」
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