山岳対決の前哨戦となった第8ステージ、突然降ってきた雨の中、ティンコフ・サクソは残り30kmから急激にペースを上げた。エースのアルベルト・コンタドールは、残り1.8kmの最後の上りでアタックを仕掛け、さらにライバルたちを振るい落とす。
最後は、マイヨジョーヌのビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)にも3秒差をつけてゴール。ニーバリとのタイム差はまだ2分34秒と大きいが、総合順位は16位から6位まで上げた。チームから発表されたコンタドールのコメントは以下の通り。
「山岳初日にチームの力を証明しなければならなかった。すばらしい仕事をしたし、もっとも重要なのは僕たちがトライしたということだ。調子はよかったけど、広げた差は小さい。でも、ニーバリを引き離せるとは予想していなかったよ」
「僕はニーバリの調子を見たかった。最後の50mで僕の後輪から離れたのは、驚きだったよ。ステージ優勝した選手が前にいたから、僕は100%じゃなかったんだ。フィニッシュラインのスクリーンで2分(カドリとのタイム差)の表示を見るまでは、ずっとニーバリを監視していた。そこから数秒稼ごうと決めたんだ」
「僕の脚はよく反応した。ニーバリは優れた選手だし、僕の前にいる他の選手もそうだから、僕たちは毎日タイムを稼がないといけない。彼は2分30秒持っているし、それは大きなタイムだよ」
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