第3ステージ、エースのマーク・カベンディッシュを欠いたオメガファルマ・クイックステップは、いつも彼の最終リードアウト役を務めるマーク・レンショーに勝負をかけた。
レンショーはハイロード時代からカベンディッシュのリードアウト役を務め、2人で数多くの勝利を積み上げてきた。カベンディッシュがツールで挙げた通算25勝のうち、半数ほどはレンショーのリードアウトからスプリントしてつかんだものだろう。ここ数年は別々のチームに所属していたが、今年は再びチームメイトとなった。しかし、ツールでかつての名コンビが勝利を挙げる前に、カベンディッシュはケガで去っていった。
チームにはベテランの名スプリンター、アレッサンドロ・ペタッキもいるが、すでに年齢による衰えは見えてきており、いつもカベンディッシュのために自らを犠牲にしてきたレンショーに勝負を託した。マルセル・キッテル(ジャイアント・シマノ)、ペーター・サガン(キャノンデール)ら強力なスプリンターには太刀打ちできなかったが、それでも3位は望みうる最高の結果と言えるだろう。
チームを通じ、レンショーは以下のようにコメントしている。
「僕は3位だった。マーク・カベンディッシュの重責を担ったことを考えれば、満足だ。僕はスプリントするために来たんじゃない。マークをリードアウトするために来たんだ。でも、彼がクラッシュして状況が変わった。キッテル、サガンのような強力な選手に次ぐ3位は満足だよ」
「僕はイン側のラインに入って、サガンの後輪に向かってスプリントした。でも、残り2~300mで何も変わらなかった。僕はサガンの後ろについたままだった。チームはよく走ったと思う。今日の結果に恥ずかしいところはない。カベンディッシュがいないのはとても残念だし、今日の結果を考えるとさらに寂しく思う。でも、僕たちにはねらえる目標がまだたくさんあるんだ」
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