本コラム、「南日本グルメライド」。定着しているのかしていないのかわかりませんが、楽しく書いてます(笑)。自己満足で終わっちゃいけませんので、今回は道選びのことについてちょっと提案をしていきますね。
◆ライド距離に応じて2パターン
筆者が実行しているグルメライドは、自宅から80~90km程走ります。筆者の自宅がある鹿児島市から郊外へ出て、海岸線へ行ったり、山道を走ったり。市内に戻ってきた時、すなわちライド終盤に何らかを食し、ライドを終えるという流れ。
それと、ロングライドをするときもあります。通常より2倍程度の距離を走り、カツオで有名な枕崎、温泉で有名な指宿などへ走り、海の新鮮な魚を食べて帰るという流れです。
こんなかたちで、大きく2つの旅程に分けてライドをしています。
◆サイクリストの悩み、ルート設定
ポタリングをする方、ホビーレーサーで練習をする方、ブルベを中心に参加されていて長い距離を走ることが好きな方にも共通する悩みがルート設定ではないかと。筆者も乗る時に日々迷いますから。
そして、筆者のようなグルメライダーや、自転車での“食べあるき”を好む者の共通の悩みは、店の開店時間だとかんじています。
この2つの要素をルートに落とし込み、その日の自分のコンディションで走れるのか、体が重いから他の店へまわるのか、遠い店に行ってあのメニューを食べたいのか。ということをいろいろ発想してみる。でないと、店への旅すがら、補給なしでハンガーノックに陥ったりしてしまいますから、ここはほんとに重要なんです。
店の開店時間とメニューの有無、そしてコンディション。苦労してルートを考えて、もう考えていられないや、というときは奥の手にでます。すなわち「野生の勘に任せる」(笑)。
◆自由度の高い自転車に乗っているのだから、自由を謳歌しても良い
しかし自転車とは自由なものなので、旅すがらちょちょいと止めて、思いもよらない発見もあったりするので、そこがいいところですよね。
筆者はいつもの山道に入り、いつもの滝を見に行ったら、梅雨のおかげなのか通常より水量が多く、迫力のある滝が見られました。また、この時期、鹿児島近辺は田植えの時期なので、昔懐かしい案山子と遭遇したり、季節の趣を感じることも楽しさといえます。
ルート設定に対する考え方を、グルメライドの視点で端的にいうならば、ラーメンなど売り切れしやすい店にライド終盤で行きたい! というときは、個人TT気味に自分を追い込むこと(笑)。これは練習になると思います。何のための練習なのかはライダー次第ということで(笑)。
遠出したいという時は、ハンガーノックをしない程度の補給食と、帰りのルートをやや強度低めの平坦路を選ぶ。またフェリーや輪行など、休憩と移動の一本化を選ぶ事も、手段ではないかと思うのです。
◆兎にも角にも、ルート設定は慎重に行いましょう。
このコラムの執筆直前に、地元の製麺業者が営む店でこってりとんこつラーメンをいただきました。焦がしネギならぬ、女性にも子供にもやさしい焦がし玉ねぎ。この玉ねぎのさっぱりとした食感と甘みが地元に愛される味だと思うのです。みなさんもおいしいグルメライドを是非いかがでしょうか。
いろいろと書いてしまいましたが、7月、梅雨明けし、いよいよロングライドなど走る機会が多くなる季節。とにかく、ルート設定は慎重に行っていきたいものです。自転車は自由だからといっても、勘に頼るのはリスクがあるのでくれぐれも下調べを。店のことも事前に調べましょう。
閉店の店をはしごして痛い目に合ったのが筆者ですから(笑)。
《上水流晋》