【澤田裕のさいくるくるりん】自転車の車道走行、安全には理由がある | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【澤田裕のさいくるくるりん】自転車の車道走行、安全には理由がある

オピニオン コラム

遮るものがないため、ドライバーからよく見える
  • 遮るものがないため、ドライバーからよく見える
  • 遮るものがないため、ドライバーからよく見える
  • 電柱や街路樹などで遮られ、ドライバーから見えにくい
  • 電柱や街路樹などで遮られ、ドライバーから見えにくい
  • 建物で自転車が隠され、気づいたときには手遅れに
  • 同じく隠されてはいるもの、衝突を避けるだけの距離がある
「自転車は車両だから、車道を走るのが当たり前で…」、買い物のときぐらいしか自転車に乗らない人にそんな話をすると、決まって返ってくるのが「車道を走るのは危険だから」という言葉です。

歩行者に危害を及ぼすこともあるのに、自分の安全だけを考えて歩道を走るというのは、いかにも身勝手と言わざるをえません。

ですがここで問題にしたいのは、はたして本当に車道を走るのが危険で、歩道を走るのが安全なのかということです。

◆自転車が車道を走ることは、本当に危ないのか

確かに車道を走っていると、特に大型車両が背後から迫ってきたときなど、このままぶつけられてしまうのではないかと感じることもありますが、交通事故総合分析センターの調査によると、こうした事故の割合は自転車事故全体のわずか3%にすぎません。なんと71%は交差点内で発生しているのです。しかもその中で特に多いのが、歩道を走る自転車が交差点に差し掛かったときのものです。これはなぜでしょうか?

車道と歩道の境はガードレールや電柱、街路樹などで遮られていることが多く、歩道から交差点に進入する自転車をドライバーが見逃すことがあります。これが車道ですと、常にドライバーの視界に入っていますので、衝突は未然に防がれます。

車が路地から幹線道路へと進入する場合も同様。角に建つ建物で歩道を走行する自転車が隠されてしまい、気づいたときには手遅れというのはよく聞く話です。これが車道を走る自転車なら、衝突を回避することもできるわけです。

◆自転車が歩道を走ることで高まる危険

また、路地から幹線道路へと進入するドライバーは右側に注意を払うことを習いとしているため、左側から近づいてくる自転車への注意が削がれてしまうことがあります。右が大丈夫だからと進みはじめたところ、左の自転車と衝突するという事例です。この左の自転車というのも、そのほとんどは歩道を走っています。自動車の運転手からみた、左からの自転車。これは車道では法律違反となる右側通行となります。

自動車やオートバイからは守られているように見える歩道には、自損事故の危険も横たわっています。車道との境には段差があり、そこでハンドルを取られて転倒することがありますし、電柱や看板、街路樹や植え込み、沿道に並ぶ商店の陳列物といった路上にある障害物にぶつかることもあります。歩道を横切る自動車のために設けられた急なスロープで、車道側に転倒したところを自動車にひかれれば、大事に至ることにもなります(公平を期すために付言すれば、車道にも側溝やマンホールのふたをはじめとする危険が潜んでいます)。

どうでしょう。これでもまだ歩道のほうが安全だと思われますか? 自分の身を守るためにも自転車は適切に車道を走るというのが、筆者からの提言です。
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