ブエルタ・アル・パイスバスコの第4ステージが4月10日にスペイン北部のバスク地方で開催され、新城幸也(ヨーロッパカー)はゴール直前の第1級山岳で遅れ、トップから1分07秒遅れの26位でゴールした。
大会最大の山場となった第4ステージはカテゴリー1級と2級の急こう配の上りが5回繰り返される過酷なレース。カテゴリー1級の山岳にしては標高がそれほど高くないので、それだけ傾斜がきつい。まさしく激坂区間が多いのがこのレースの特徴だ。
チームの作戦は個々の登坂力を出し切ること。特にツール・ド・フランスで2度、山岳ステージで優勝し、山岳賞にも輝いているているピエール・ローランは区間優勝もねらえる存在だ。
その、ローランが「ユキヤはシーズンを通して自分のために働いてくれるのだから、今回はユキヤをできるだけサポートする」と明言。それがうれしかったという新城は、上り区間に入るたびに繰り返されるクライマー(上りを得意とする選手たち)のアタック合戦に耐え、各チームのクライマーしか残っていない集団に必死に食らいつき上りをこなしていく。
最後の山岳で遅れ、総合成績が2分遅れの21位となった新城は、「今日は上り勝負。自分はなるべくタイム差をつけられずにもっと上位でゴールしなければならなかった。残念。でもゴールまで精一杯出し切ったし、調子はいいので明日はステージ優勝をねらって頑張ります」と語った。
総合成績を大きく下げたことに落胆は隠せない様子だが、ピュアクライマーでない新城がこのステージでトップから1分遅れでゴールしてきたことは高く評価されている。
11日を含めレースは残り2ステージ。最終日は個人タイムトライアルとなっているため、実質のロードレースは11日が最後。カテゴリー2級の山岳から始まり、3級を2回、1級、そして2級とアップダウンの繰り返しで、激しいレースになることが予想
される。
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