【ウェアラブルテック14】東京五輪が“今までにない五輪”になる可能性 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ウェアラブルテック14】東京五輪が“今までにない五輪”になる可能性

スポーツ 短信

ウェアラブルテック14では、夏野剛氏、為末大氏、佐々木俊尚氏、猪子寿之氏らが参加した討論会が行われた。議題は2020年の東京五輪とメディア、そしてウェアラブル端末を含めた技術ができること/できないこと。
  • ウェアラブルテック14では、夏野剛氏、為末大氏、佐々木俊尚氏、猪子寿之氏らが参加した討論会が行われた。議題は2020年の東京五輪とメディア、そしてウェアラブル端末を含めた技術ができること/できないこと。
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ウェアラブルテック14では、夏野剛氏、為末大氏、佐々木俊尚氏、猪子寿之氏らが参加した討論会が行われた。議題は2020年の東京五輪とメディア、そしてウェアラブル端末を含めた技術ができること/できないこと。

◆データジャーナリズムの進化を促す

為末氏:オリンピックにおいては、選手がSNSを利用して情報を発信したりするメディアの活用が進んでいます。また、水泳での水中からのあおり映像など、観客の視点も多様化していますね。見方の工夫は進んでいると感じます。

佐々木氏:ウェアラブルとかSNSとか、あらゆるものがつながり、情報をかき集めてクラウドに格納され、適切なものが選ばれていくという時代ですから。いま、ウェアラブルは本当に“くる”のかというのは、疑心暗鬼なのでしょう。

しかし、道路、気温、湿度など、アナログ情報をセンサーで集約し、人間の体もモニタリングしてデータを集め、活用することが、メディアの取り組みとして考えられます。浅田真央選手の何がすごかったか、メディアは分析しているけれど、今後はウェアラブル端末でデータを収集し、分析できる。オリンピックのアスリートたちの身体活動をどう分析するかということがメディアで行われるのではないでしょうか。

◆スポーツに技術を導入する際のルールは

夏野氏は、これまでの五輪と、2020東京五輪が違うということを打ち出す重要性を説く。

夏野氏:“ウェアラブル五輪”になるときは、ルールの話もあるけれど、放映権、とくにTVの関係は関連しているかなと。選手のSNS利用(規制)もそういうところからきていますよね。新しいテクノロジーのトレンドをとらえて、ルールが考えられているかというところには危惧をいだいていて、うまくしないと今までのままの五輪になってしまうなと。

東京五輪は、新しい技術を受け入れる事を前提とするのか、いままでのオリンピックを踏襲するのか、国策としてはどういう格好の五輪がよいのか判断をしたほうが良いと考えています。

◆選手はデバイスをつけて試合に望むか

ウェアラブル端末を装着した状態で、選手が試合に望むことは、そもそも可能なのか。

為末氏:ウェアラブル端末は選手がどのくらいつけられるのか、助力装置は禁止されているはずですが、アイススケートの刃のかかとが自由な、スラップスケートの受け入れ、スキー板の変更など、冬季五輪の方が道具が多く、進化を受け入れる柔軟性があると思いますね。そこからコンピューティング、Wi-Fiなどの接続があるのか、観客が面白くなるなら、選手にカメラをつけるといった対応も視野に入れて検討できると思います。

佐々木氏:例えば心拍数を計測して試合中にフィードバックし、試合/戦略の判断材料とできるのでしょうか。

為末氏:サッカーなどで可能ではあるけれど、試合まで入り込んでいるかというと、少ないと感じます。

体のなかにコンピューティングとか再生医療を取り込んだりする人たちが出るのがパラリンピックで、ある一定の年齢までの限られた環境で鍛えられた人が出るのがオリンピックになるのかな、とも想像できますよね。

佐々木氏:サイボーグの技術もウェアラブルの技術も加速していますからね。

為末:精神状態などの数値化、ログは個人情報ですけれども、そういったデータが収集できるのに、あまりスポーツに活かされていないのが今の状態かと。

◆収集したデータは誰のもの?

佐々木氏:データは、個人が利用しても、メディアが利用しても良いと思いますよ。

為末氏:選手がどの程度、データの価値や意義を理解しているかということも大事だと思います。選手も世界のトップ20くらいになると24時間管理されています。ドーピングの検査も抜き打ちであります。ファンやドーピングのあり方については選手はしっかり学ぶ必要があると思います。

佐々木氏:これまで五輪は大きなメディアが支配する“メディア空間”でしたが、それがロンドン以降崩れていて、“SNS空間”が生まれ、個々の人がメディア化している。そのため、細かなところまでのコントロールが不可能になっています。仮に選手の体はIOCが管理できても、見ている人の目や耳は管理できません。

で、良い場所にいる人のアングルがグーグルグラスで撮影されて共有され、皆で楽しむというようなことですよね。

◆五輪後を見通して設計する必要

夏野氏:いまは東京五輪をキチンと終わらせることが大事で、それは本当に大事なことだと思いますが、その後も考えて設計を進めないといけない。

為末氏:2020年の東京を目指す上では、実際は2070年くらいまでのことを想定して作っていく必要がありますよね。前回の東京五輪以降50年、という単位でみても活かされている構造物やサービスが多くあります。オリンピック、パラリンンピックでバリアフリー化するとか、“2020年はこのコンセプトでやる”という大枠は、まだあまり聞かないですね。

佐々木氏:オリンピック、パラリンピックのウェアラブル対応が日本の産業をどれだけ、けん引するかということですが、例えばPC、携帯、スマホ、タブレットとデバイスがあって、当時PCはマイクロソフト、インテルが覇権を握り、携帯は一瞬、日本の企業が頑張りましたが、敗れてしまいましたよね。現在の状況から、日本のメーカーが戦って逆転できるのか、というと、きついところもあるのかな。

夏野氏:20年後の競争力を考えて会社を作っているか、日本を作っているかということで、あまり良い方向に進んでいないんじゃないかな。佐々木さんの話も踏まえると、やはり短期的なところばかりみている気がします。

あとは、メディアって何か問題があると批判的になりますよね、それで提供された情報に関しての実際のところは、国民の大半はわからないから。20年後の日本は、人口は縮小するし、いままでにない事を見せていかないと将来がみえないですよね。

佐々木氏:ウェアラブル端末を含めた新たなデータ収集の仕組みを実用化するときに、個人情報保護の観点でいくと、メディア空間において「ふわっとした避難がおこる」という環境が拭えないですよね。

新しいものを取り込む許容をメディアが持つことです。

◆具体策を提示するチームラボ猪子氏

猪子氏:五輪のオープニングというところだと、北京五輪は舞台を観客が観ている「劇場型」、カメラは引きの演出が中心でした。ロンドンは、寄りです。これは「映画型」。会場の全体なんてわからなくて、部分的に何があるかをあらかじめ決めてカットを作る。前撮りの映像を挟み込んだりするのも決めていて、入れていったんですよね。

それで、東京五輪が劇場型か、映画型かということではなくて、違うフォーマットでやったほうがいいんですよね。時代に合わせて変えたらいい。

鑑賞するものですね。五輪は。そこからネットの力で「参加型」に変わっているという事です。

◆技術はメディアを変え続けている

猪子氏:デジタル技術はメディアを変えました。「参加型」、もしくは空間をメディアにする「体感型」になってますよね。これを東京五輪に取り込む事ができれば、世界は少しは日本をリスペクトしてくれるし、観客も海外から来てくれると思います。

例えば聖火リレーも鑑賞型から参加型になればいいと思っていて、もうイメージもあります。

街中にホログラムを投影し、選手の動きを実寸、実測で見ることができれば面白いと思うんですよ。オリンピック選手なんてその競技のトップですよ。勉強のトップはわからないけれど、身体能力のトップはわかるんです。地球上の70億人中の1人なんて本当にすごい。ハンパないんですよ、本当に人か!と。それを目の前で観られるようにするんです。

こうすると、五輪で東京にいったら、チケットがなくても選手の動きをホログラムで、街にいながら楽しめる。この参加、体験型の五輪になればいいですよね。2020年の東京五輪、今のままだと「30年前に終わった国でやるとやっぱり終わってんだな」と思われちゃいますよ。参加、体験型の五輪ができれば少しだけ、世界も見直してくれるかなと思うんですよね。

夏野氏:不備なく行うことも大事ですが、今までにないことをやることが大事なんだという認識を持つことですね。

《土屋篤司》

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