ツール・デュ・リムザンは新城が首位と1秒差の総合3位 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ツール・デュ・リムザンは新城が首位と1秒差の総合3位

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 フランスで開催されている4日間のステージレース、ツール・デュ・リムザンは8月21日にブリブからキュブラックまでの183.6kmで第3ステージが行われ、前ステージで区間勝利している新城幸也(23=梅丹本舗・GDR)が区間5位に。総合成績で首位から1秒差の総合3位となり、最終日に臨む。以下はチームレポート。

 第3ステージは今年のツール・ド・リムザンで一番厳しいコース。70km地点にカテゴリー1級の上りがある。それ以外にも上りが何カ所もあり、後半にカテゴリー2級が2つ続くる。この日は快晴で日差しも強く、ハードなレースが予想された。
 この日、新城は繰り上げて新人ジャージを着てスタートラインに立つ。スタート0kmと同時にアタックがかかり、誠晃序盤から激しい戦いが繰り広げられる。菊池などがその動きに反応するも、前日同様、逃げに乗り込んだのは福島晋一。だがこれも長く続かず。
 細かいアタックを繰り返しながら、40km地点にある最初のスプリントへ。ここでボーナスタイムを稼ぎに、新城はスプリントを試みるが、惜しくも4位通過でボーナスタイム獲得ならず。そのあと、カテゴリーのない上りが2つあり、集団が2つに分かれ、新城が後ろに取り残されてしまう。前のグループに乗った選手たちは新城を待ち、宮澤崇史が新城のアシストをして前に追い付かせ、宮澤は力尽き後方へ。
 その後は先頭集団のスピードも予想していたほど上がらず、結局後続と1つになってまた振り出しに戻ってしまった。
 そこから最初のカテゴリー1の上りに入るが、この上りで清水崇史が遅れを取ってしまう。岡崎和也、菊池などがアシストにつくも、前に戻ることはなかった。前日の夜から選手の何人かは食当たりで、清水も体調が良くなく、いつものパワーが発揮できず。ここで、チームのうち新城と福島晋一を除く6人が集団から遅れてしまった。

 先頭では14人ほどが飛び出し、そこに新城が入る。総合リーダーのニコラ・ロッシュはここに入れず。頂上で20秒以上差がつくが、その後集団に捕まる。再び大きな逃げができ、ここにロッシュも新城も入れず。だが、新城は一人遅れて反応し、10kmほど単独で走ったのちになんとか追い付いた。
 補給地点を過ぎた110kmあたりで、踏切の遮断が降りて新城含む25人のグループは足止めを食らう。実はこの日これが2度目の踏切ストップ。この時点で前は3人が逃げ、後続とは5分以上遅れていたが、前の選手たちを止め、後ろから来た選手たちは踏切で止められ、新城グループがスタートしたのち、止まっていた秒差だけ後ろも停止して、レースが再開された。この時に、さらに後ろにいた清水、宮澤を含む6人が福島のグループに追いつき、1つの集団になった。

 ケスデパーニュがコントロールして、逃げる3人を捕まえ、先頭は28人となった。最後の2つの上りでアタックすると予測し、新城は待ち構えるも、ケスデパーニュのコントロールが完璧で、結局ゴールスプリント勝負へ。セバスチャン・イノーがトップで入り、新城は5位。途中のボーナスタイムの関係で、イノーが総合トップとなり、新城は1秒遅れの3位となった。総合2位にはこの日3位に入ったアラン・デービスがつけ、タイムは新城と同じ。22位まで11秒差しかなく、最終日は接戦が予想される。


■新城のコメント
 今日の前半は、ボーッとしていることがあって、みんなに助けてもらって、前に行けました。最後の上りだけに集中して走ったけれど、集団スプリントになって3着以内で入れば文句なしのリーダーだったのに、順位を落としてしまった。今日は総合上位の選手たちの脚を見られたので、明日はチャンスがあると思う。少しでも上にいけるように頑張ります。
《編集部》

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