
卓球の世界一を決める「2026 ITTF世界卓球選手権ファイナルズ ロンドン大会(世界卓球)」が4月28日から5月10日にかけて行われ、日本男子は2016年クアラルンプール大会以来となる決勝進出を果たし、銀メダルを獲得した。
近年は国際大会でメダルを逃すこともあった日本男子だが、ここ数年で戦力の底上げに成功。復調を印象付ける大会となった。
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■尻上がりに調子を上げた張本智
日本男子は前回2024年釜山大会では準々決勝で中国に敗れてメダルを逃し、パリ五輪の男子団体でもベスト4に進出したものの、スウェーデン、フランスに敗れて4位に終わった。銀メダルを獲得した女子とは対照的に、苦しい時期を過ごしてきた。
そんな中、今回は世界ランキング3位の張本智和(トヨタ自動車)に加え、同8位の松島輝空(個人)が昨年から急成長して“Wエース”体制を築いた。昨年の世界卓球個人戦ベスト8の戸上隼輔(井村屋グループ)も健在で、歴代屈指とも言える陣容で大会に臨んだ。
右のエースとして戦った張本智は、シード決定戦となったグループステージのドイツ戦では世界10位のチウ・ダン、フランス戦で同4位のフェリックス・ルブランに敗れるなど苦戦。それでも決勝トーナメントでは調子を上げ、準々決勝のドイツ戦ではチウ・ダンに雪辱を果たした。さらに準決勝の台湾戦では、同7位の林昀儒とのエース対決を制するなど、要所で存在感を示した。
■松島はマーク強まり5敗喫する
一方、2度目の団体戦出場となった左のエース・松島は、初陣のドイツ戦で2敗を喫し、決勝トーナメント1回戦のカザフスタン戦ではキリル・ゲラシメンコに敗れるなど、相手国からマークされる立場となった中で苦しみを味わった。それでも準々決勝ドイツ戦でチウ・ダンに勝利するなど、要所では持ち味を発揮。今大会を5勝5敗で終えた19歳は、今後さらに警戒が強まる中、自身が掲げる世界トップ5に向けて歩みを進めていく。
今大会は中国がグループステージで2敗を喫するなど波乱も起き、日本には57年ぶりの金メダル獲得への期待も高まった。
しかし、決勝では中国が最後に底力を発揮。第1試合で張本智が梁靖崑に2ゲーム先取から逆転負けを喫すると、過去に世界1位の王楚欽から2勝を挙げていた松島も第2試合で1-3で敗戦。さらに、今年のアジアカップで林詩棟を破っていた戸上も1-3で敗れ、中国が12大会連続優勝を成し遂げた。
それでも、日本男子にとって今回の銀メダルは大きな意味を持つ結果となり、2028年ロサンゼルス五輪へ向けた新たなサイクルが始まる中、Wエースを軸にした布陣は今後への可能性を感じさせた。団体戦で確かな収穫を手にした日本男子のこれからにも注目が集まっていく。
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