
今週は春のスプリント王決定戦、第56回高松宮記念(GI、芝1200m)が中京競馬場で行われる。
今年は、昨年の覇者サトノレーヴをはじめ、昨年のNHKマイルC覇者パンジャタワーや、2023年スプリンターズSを制したママコチャ、昨年の同レース覇者ウインカーネリアンと、GI馬4頭が参戦。対するは、悲願のGI制覇を狙うナムラクレアに、オーシャンSを制したペアポルックス、昨年のスプリンターズS2着ジューンブレアなど、快速自慢が集結し、春のGI初戦にふさわしいメンバーとなった。
そんな中、ここがラストランとなるナムラクレアが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。
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■年齢を重ねながらの4年連続好走の難しさ
高松宮記念は3年連続2着、スプリンターズSでは3年連続3着と、GIで何度も涙を呑んできたナムラクレア。そんな彼女も7歳を迎え、今回が引退レース。最後の鞍上は長らく主戦を務めてきた浜中騎手に戻り、11度目のGI挑戦で大願成就を目指す。心情的には応援したい1頭だが、現実は難しいだろう。
これまでに、中央の平地GIで3年連続2着を経験しているのは、2011〜13年ジャパンCダートのワンダーアキュート、17〜19年エ女王杯クロコスミア、21〜23年天皇賞(春)ディープボンドと、ナムラクレアの4例。そのうち、ワンダーアキュートとディープボンドが、3年連続2着の翌年に同レース(ワンダーアキュートはチャンピオンズC)へ出走しているが、前者は6着、後者は3着といずれも戴冠には至っておらず、惜敗続きから悲願のGI制覇は難しい挑戦といえる。
過去10年の高松宮記念で、7歳以上の馬の成績は【1.0.2.44】で、主役は4~6歳の若い馬たち。牝馬に限ると【0.0.0.4】と出番はない。ナムラクレアは2歳時からコンスタントに勝ち星を挙げていたが、昨年はGIで好走しているものの未勝利に終わっており、“勝ちグセ”という点では年齢的な衰えは否めない。
また過去10年の勝ち馬10頭は、前走が前哨戦の重賞(シルクロードS、阪急杯、オーシャンS)か、香港スプリントからの臨戦に限られており、それ以外のステップから勝ち馬は出ていない。ナムラクレアは昨年と同様、暮れの阪神Cからの臨戦で間隔を十分にとる余裕のあるローテで臨むこととなるが、勝ち切れないのはその臨戦過程も要因かもしれない。
スプリント戦線で長らく活躍し続けてきたナムラクレアの雄姿を見ることができるのもこれが最後。人気を集めることは必至だが、7歳で牝馬という点や臨戦過程など、勝ち切るイメージは湧きにくく、妙味を考慮すると、少なくとも「頭」勝負は避けたい。
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◆著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。



