
格闘技イベント『UFC323』は6日(日本時間7日)、米国・ラスベガスのT-モバイルアリーナにて開催。総合格闘家でUFCフライ級5位の平良達郎は同級2位ブランドン・モレノ(メキシコ)とメインカードで対戦し、2RでレフェリーストップによるTKO勝ちを収めた。
平良の攻撃的なグラップリングを、元UFCフライ級王者のデメトリアス・ジョンソン(米国)が絶賛。「彼は世界王者になるだろう」と期待を寄せた。
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■「達郎が誰よりも輝く瞬間は……」
元王者は大会後に自身のYoutubeチャンネルを更新。「ブランドン・モレノvs.平良達郎」の一戦を分析し、グラップリングの攻防を解説した。
試合を見た元王者は「日本の総合格闘家といえば、朝倉海、堀口恭司で、平良達郎の名は聞いたことがないだろう」と前置きし、「俺は彼が世界王者になると思う。日本人のUFC王者はまだ一人もいないが、平良達郎がなるだろう」と平良の王座戴冠を予想した。
まず、第1ラウンドの三角絞めの攻防では「平良はブランドンをケージに押し付け次の動きを阻止した」と評価。そしてフィニッシュした第2ラウンドでは「達郎の好きな点は、彼が常に攻撃的なグラップリングをすることなんだ。達郎が誰よりも輝く瞬間は、相手に対して優位なポジションを獲ったとき、激しいパンチを浴びせて試合をフィニッシュするときだ」と大絶賛。
「彼はモレノを腹ばいの体勢に追い込み、ほぼチェックメイトの状態から側頭部に強烈なパンチを繰り出した」とポジション取りにも太鼓判を押した。
■朝倉海、堀口恭司だけではない!平良達郎に注目呼びかけ
また、一部で物議を醸すレフェリーストップのタイミングについては「審判が介入するのは早すぎたと思う。ただ、ブランドンが達郎から抜け出すためには多くの強打を受けただろうから、それを見越して審判は止めたんだと思う」と理解を寄せた。
最後に「タツロウの試合は本当に素晴らしかった。彼が次の日本人チャンピオンだ。日本に行っても誰も達郎について話さない。いつも堀口恭司、朝倉海のどちらかだ。今こそ彼ら(日本人は)達郎に敬意を払い始めるべきだ」と日本の格闘技ファンに呼びかけた。
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