
卓球の「ITTF混合団体ワールドカップ(W杯)2025」の準決勝が7日、中国・成都で行われ、日本はドイツにゲームカウント8-3で勝利し、決勝進出を決めた。
決勝の相手は、過去2連覇中の絶対王者・中国で、優勝の行方を左右する重要な1番手・混合ダブルスの布陣に注目が集まる。複数のペアを起用して勝ち上がってきた日本が、どのコンビを選択するかが焦点となる。
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■“打倒・中国”へ カギを握る1番手
第3回を迎えた今大会は、2028年ロサンゼルス五輪での正式採用を受けて、各国の注目度が一層高まっている中、日本は初の決勝進出を果たした。
6日の第2ステージ第5戦で日本は中国と初対戦し、ゲームカウント5-8で敗戦。1番手の混合ダブルスでは、戸上隼輔(井村屋グループ)・張本美和(木下グループ)組が王楚欽・孫穎莎ペアにストレート負けを喫している。決勝でも同ペアの起用が濃厚で、これまで5試合で“15-0”と無敗を誇る最強ペアへの対策が勝敗のカギを握る。
今大会における日本の混合ダブルスの起用実績を振り返ると、戸上・早田ひな(日本生命)ペアが最多の4試合に出場し、合計スコア10-2と安定感を発揮。戸上・張本美組は2試合で3-3、松島輝空(木下グループ)・大藤沙月(ミキハウス)組は2試合で4-2の成績を残してきた。
終盤に存在感を示しているのが、篠塚大登(愛工大)・伊藤美誠(スターツ)の新コンビ。6日のフランス戦で初起用されると息の合った連携で3-0のストレート勝ち。準決勝のドイツ戦でも再び起用され、伊藤の前陣での鋭いプレーと篠塚のフォア攻撃が噛み合い、再びストレート勝利を挙げて存在感を高めた。

伊藤美誠、篠塚大登(C)ITTF
張本美と松島はシングルスでの起用が見込まれることから、混合ダブルスは戸上・早田のアジア王者コンビが最有力と見られるが、篠塚・伊藤の新コンビも急浮上。5試合すべてをストレートで制している王楚欽・孫穎莎組に誰をぶつけるのか、日本のオーダー戦略が金メダルの行方を左右する。
“打倒・中国”を掲げる日本にとって、混合ダブルスのオーダーは勝敗を分ける最大のポイント。決勝の布陣とその行方に注目が集まる。
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