米スポーツ専門局『ESPN』は2日（日本時間3日）、「今オフにトレードされる可能性のある選手ランキング」を発表。サイ・ヤング賞左腕タリク・スクーバル投手（タイガース）らスター選手の名前が躍る中、王者ドジャースと結び付けられたのは、ブレンダン・ドノバン内野手（カージナルス）。
トレード確率は75％と高く予想され、ドジャース以外の移籍先候補にはマリナーズ、ヤンキースなどが挙がった。注目度急上昇の28歳は移籍するのか、動向が注目されている。
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■コンタクト能力と長打力を保持
記事を担当したのは、『ESPN』の看板記者であるジェフ・パッサン氏。同記者はフリーエージェント（FA）ではなく、トレード市場に注目。移籍の噂が立っているビッグネームの動向を分析した。
その中で、ユーティリティー性の高いドノバンに言及。「カージナルスはトレードに出すことを積極的には望んでいない。しかし、彼の市場価値はじわじわと高まっており、複数の球団が二塁手、三塁手、あるいは左翼手のオプションとして見ている」と記し、ドノバンを取り巻く状況を紹介。
さらに「優れたコンタクト能力と長打を打てるパワーがあるため、リードオフとしても機能するし、強打者を揃えたチームで中軸を打つこともできる」と称賛した。
■「カ軍で最も価値ある存在」
所属しているカージナルスは現在、チームの再建を進めているところ。同記者は「新たに編成部門のトップに就任したチャイム・ブルーム氏のもとでは、完全にアンタッチャブルな選手はいない。その中でもドノバンは、トレード可能な選手として最も価値が高い存在だ」と指摘した。
その上で、最適な移籍先として「ドジャース、マリナーズ、ヤンキース、レッドソックス、パイレーツ、ジャイアンツ、ロイヤルズ、ガーディアンズ」を挙げた。
ドノバンは主に二塁手として出場しているが、外野でのプレーも可能。ドジャースの万能型といえば、トミー・エドマン内野手やミゲル・ロハス内野手、“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手を思い浮かべるが、エドマンは右足首を手術したばかりで、ロハスとE・ヘルナンデスはFAとなり、帰還が約束されたわけではない。
ユーティリティー性の高いドノバンは、現在のドジャースにとって必要な人材と言えそうだ。
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