
MLB公式サイトは19日(日本時間20日)、「カージナルスの5人の主要選手のトレード、または残留のケース」と題した記事を掲載。同サイトのウィル・リーチ記者が、今季ナ・リーグ中地区で4位に終わったカージナルスについて、主力選手の移籍の可能性を伝えている。
その中で、候補の一人として名前が挙がったのがラーズ・ヌートバー外野手。28歳となった日系選手の今後に注目が集まっている。
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■アレナド、グレイらも候補に
ヌートバーは2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、侍ジャパンの中堅手として世界一に貢献。一躍人気者となった。メジャー5年目となる25年シーズンは135試合に出場し、打率.234、13本塁打、48打点をマーク。怪我による離脱もあったが、自己最多の出場試合数を記録した。
しかしチームはナ・リーグ中地区で4位と低迷。チャイム・ブルーム編成本部長のもとで再建に取り組む中、主力選手のトレードが選択肢に挙げられている。
リーチ記者は、「これから大きな出来事が起ころうとしている」と指摘し、ヌートバーのほかノーラン・アレナド内野手、ウィルソン・コントレラス内野手、ブレンダン・ドノバン内野手、ソニー・グレイ投手の計5人を「トレードの可能性がある主要選手」として紹介した。
記事ではヌートバーについて、「WBCでの活躍を経てセントルイスでスター候補に成長していた」と評価する一方で、「ここ3シーズンは怪我と三振率の増加により、期待されたようなブレイクは果たせていない」と指摘。さらに、「ヌートバーはまだ28歳で、契約も2年残っている。環境を変えればポテンシャルが開花する可能性もある」とし、トレードによってキャリアを再スタートさせる選択肢にも言及している。
ヌートバーはこれまでも外野の補強を目指すロイヤルズやドジャースなど複数球団からの関心が報じられており、カージナルスがトレードに踏み切るかは関心が集まっている。果たして、日系メジャーリーガーが新天地で再起を図るのか。今後の動向から目が離せない。
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