
卓球の「WTTスターコンテンダー・ロンドン」は23日から本戦が行われる。張本美和(木下グループ)は今大会で3種目に出場するが、注目を集めるのは橋本帆乃香(デンソーポラリス)と組む女子ダブルスである。
19日にTリーグ・木下アビエル神奈川の一員として試合を終えた張本美が、今回のペア結成の経緯を語った。
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■明かしたジュニア時代のペア経験
張本美は今大会で、第1シードとして女子シングルスに出場するほか、松島輝空(木下グループ)との混合ダブルス、そして橋本との女子ダブルスで出場する。
これまで張本美は、木原美悠(個人)とのペアで2023年アジア競技大会や25年の世界選手権で銅メダルを獲得。さらに、大藤沙月(ミキハウス)と組んでWTTシリーズで優勝を重ねるなど、ダブルスでもトップレベルの実績を残してきた。
今回、大藤が不在という中で、中澤鋭監督から「橋本選手と組んでみないか?」と提案され、ペア結成が実現したという。
カットマンとのペアについて張本美は、赤川瑞姫(現・日本大)と組んで全日本選手権カデットの部(中学2年生以下)で優勝した経験に触れながら、「迷惑をかけないか不安はあるけれど、『こうしたらいい』というイメージはある。結果にこだわらず、楽しくやれたらいい」と前向きな気持ちを語った。
2028年のロサンゼルス五輪では、男女のダブルスが04年アテネ大会以来の復活を果たすことが決まっており、ダブルス強化は日本卓球界の重要課題となっている。そうした中で生まれた、張本美と橋本によるコンビ。2人がどのような化学反応を起こすのか、その戦いぶりに注目が集まる。
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