
地区シリーズでドジャースの前に散ったフィリーズ。4年連続でポストシーズン進出を果たしたものの、ワールドシリーズ制覇までは手が届かず、今オフはロースターの大刷新が起きる可能性があるという。米スポーツメディア『The Athletic』は、メジャー挑戦が濃厚なヤクルトの村上宗隆内野手も獲得候補の1人と伝えた。
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■シュワーバーらFAで大刷新の可能性
フィリーズは今オフ、ナ・リーグ本塁打王&打点王のカイル・シュワーバー外野手やベテラン正捕手J.T.リアルミュート、先発左腕レンジャー・スアレス投手らがフリーエージェント(FA)となる。
主力が去ることになれば当然、補強は必須。そこで、『The Athletic』は15日(日本時間16日)、「フィリーズのロースターは刷新が必要になる。ここでは、彼らが取るべき動きを紹介する」と題して、記事を公開。レッズやナショナルズなどでGMを務めたジム・ボウデン氏が、冬の移籍市場における新戦力獲得について解説した。
同氏は大砲シュワーバーがチームを去った場合、ピート・アロンソ内野手(メッツ)がターゲットになると予想したほか、正捕手J.T.リアルミュートの後釜としては、ロッキーズのハンター・グッドマンを指名。そのほかの獲得候補として、ドジャースのダルトン・ラッシングらの名前も挙げた。
三塁のポジションに関しては、同氏はレッドソックスからFAとなりそうなアレックス・ブレグマン内野手の獲得を熱望。また、遊撃から三塁へのコンバートを前提として、ブルージェイズのボー・ビシェット内野手にも注目した。
■「30本塁打打てる本格派スラッガー」
そして、同氏は“第3の候補”としてヤクルトの村上にも言及。「三塁の場合、もう1つの選択肢となり得るのは、日本のヤクルトでプレーしているムネタカ・ムラカミだ。彼は今オフにポスティングされる見込みであり、出塁率が高く、30本塁打を打てる本格派スラッガーだ。しかし、守備面では三塁手として平均以下の評価を受けている」と紹介。
続けて「ただ、彼は一塁を守ることもできる。そして、そのポジションでは及第点の守備力を持つため、もしもフィリーズがハーパーを右翼手に戻したい場合、一塁での起用も選択肢となる。とはいえ、これまでフィラデルフィアと契約した有名な日本選手はいない」と指摘した。
チームの顔であるブライス・ハーパー内野手は、地区シリーズ敗退が決まった後、「できることなら、また一緒に来年も戦いたい」と話し、シュワーバーら主力の残留を希望した。ただ、FA余波のほか高齢化も進行。そのため、ロースター刷新は必至となりそうだが、果たしてどうなるか。強豪フィリーズの動向から目が離せない。
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