
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は14日(日本時間15日)、前日のナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦に救援登板したものの、精彩を欠いた佐々木朗希投手に言及。球速が低下した理由について「答えは分からない」と話し、原因究明に努めることを明かした。一方、殿堂入り右腕のペドロ・マルティネス氏は「問題ない」と強調した。
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■ロバーツ監督「原因はまだ分からない」
佐々木は13日(同14日)、ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦に9回からクローザーとして登板。しかし、四球、二塁打、犠飛と続き、救援として初失点。さらに四球を与えたところで降板していた。
明らかにボールと分かる球が目立ったほか、球速も上がらなかった。3回をパーフェクトに抑えた9日(同10日)の地区シリーズ・フィリーズ戦では、平均球速99.5マイル(約160.1キロ)を計測していたが、この日は98マイル(約157.7キロ)にとどまり、1.5マイル(約2.4キロ)も低下していた。
会見に出席したロバーツ監督は、球速低下について問われると「それについては、原因を突き止めようとしているが、答えはまだ分からない」と明かした。その上で「様子を見てみよう。ロウキに関して言えば、ある意味まだまだ未知の領域にいるようなものだ。私たちは今も情報を集めているところ。そして、彼自身は常に準備を整え、万全の状態で結果を出せるように全力を尽くしている」と続けた。
■「もう少しボールの感触をつかめば」
また、今回の結果を受けて、指揮官は「連投する可能性は低い」と話し、球速低下の理由に疲労があった可能性を排除しなかった。
ロバーツ監督の会見を紹介した米地元メディア『ドジャース・ネーション』は、「球速の低下は監督にとって懸念材料ではないようだが、今のところ明確な解決策が見つかっていないことも事実」と伝えた。
一方、メジャー通算219勝を挙げ、殿堂入りを果たしているマルティネス氏は「彼は大丈夫だ。もう少しボールの感触をつかむ必要があっただけで問題ないと思う。リリーフ投手というのは、(悪い)結果をすぐに忘れるように教えられているんだ。ボールの感覚をつかめば、彼はもっと良くなるよ」と、自身のXにつづった。
一時的な球速ダウンなのか、それとも……。次回登板が注目されることは間違いない。
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