
JRAは26日、第59回スプリンターズS(GI、中山芝1200m)の枠順を発表した。
昨年敗戦しGI馬として再びこの舞台に挑むサトノレーヴは4枠7番、悲願のGI制覇を目指すナムラクレアは3枠6番、昨年覇者のルガルは8枠15番から発走する。
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■圧倒的に内枠有利、1枠がアツい
過去10年で、複数勝利を挙げているのは4枠【3.2.0.15】勝率15.0%、複勝率25.0%、1枠【2.2.4.12】勝率10.0%、複勝率40.0%、7枠【2.0.0.18】勝率10.0%。4枠は当日3番人気以内が【3.1.0.2】連対率66.7%と、人気サイドが力を発揮しやすい枠と言えそうだ。
1枠は人気に関わらず好走しており、回収値も単勝123、複勝187と唯一いずれも100を超え、抜けた成績となっている。ウインマーベル(7人気2着)やアウィルアウェイ(10人気3着)、ドリームバレンチノ(9人気3着)といったスプリンターズSで穴をあける松山騎手が騎乗するピューロマジックは、心強い相棒と好枠を手にした。
「スプリンターズSは外枠不利」という定説通り、1~4枠が【7.6.9.58】、5~8枠が【3.4.1.71】と好走馬の数からして差は明らか。6枠と8枠は0勝で振るっておらず、6枠に関しては【0.1.0.19】複勝率5.0%ともっとも悪い。昨年は6枠11番だったサトノレーヴが大敗しており、同枠に入ったトウシンマカオにとって嫌なデータだ。昨年7枠13番から勝利したルガルは8枠15番。今年も同じように運べるかがカギとなる。
■人気サイドは内めの偶数馬番が鉄板
人気別に見ると、3番人気以内の1~4枠が【6.2.2.7】勝率35.8%、複勝率58.8%、5~8枠は【2.2.0.9】勝率15.4%、複勝率30.8%。5~8枠から勝利したのはグランアレグリアとレッドファルクスのみ。ちなみに馬番別でみると、偶数馬番【7.1.1.6】勝率46.7%に対して奇数馬番が【1.3.1.10】勝率6.7%。人気サイドで鉄板は内めの枠の偶数馬番だ。
サトノレーヴは今年4枠をゲットし、乗り慣れた鞍上に内めの枠と、昨年より状況は好転したと言えるが、奇数の7番枠。ゲートが安定しているタイプではないので気がかりではある。上位人気を争うであろうママコチャとナムラクレアはそれぞれ偶数馬番にイン。後入れでゲートで待たされない偶数馬番は、最近出が悪くなっているナムラクレアにとってはプラスかもしれない。
4番人気以下【2.6.8.113】のうち、複数好走している枠は1枠【1.2.2.10】、3枠【0.0.4.14】、5枠【0.2.0.13】、2枠【0.1.1.14】。逃げ先行脚質の伏兵なら馬番10番以内であれば【1.2.3.14】と好走が目立ち、真ん中枠までなら狙える。ペアポルックスやヨシノイースターは前受けできる穴候補。
一方、中団後方待機勢は1枠と3枠から3頭ずつ好走を果たしており、高配当の使者。逃げ先行馬よりも、ロスなく回って脚を温存できる内枠が必須となってくる。3枠に入ったカンチェンジュンガは再び一発を狙えそうだ。
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