
ドジャースの大谷翔平投手は30日(日本時間31日)、敵地でのレッズ戦に「2番投手兼DH」で先発出場した。投手として今季7度目のマウンドに上がったが、右臀部(でんぶ)にけいれんを発症し、4回途中で交代を余儀なくされた。打者としてはフル出場したが、5打数無安打に終わった。ドジャースは2ー5で逆転負け、連勝は2で止まった。
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■「昨日、今日と体調がよくない」
大谷が4回途中、緊急降板した。無死一、三塁というピンチの場面、7番スペンサー・スティア内野手に2球投げたところで、デーブ・ロバーツ監督とトレーナーがベンチからマウンドに向かった。異変を察知したファンが固唾を飲んで見守る中、ロバーツ監督は球審に投手交代を告げた。
試合後、取材に応じた大谷は降板理由について、右臀部のけいれんだったことを明かした上で、「昨日、今日と体調がよくない」とコメントし、コンディション不良に言及した。この日はスライダー主体の投球となったが、これも足に違和感があったことが原因。強く踏み込めないため、ストレートが走らないと判断したことが背景にあった模様だ。
投手としては、今季最長で最多の4回途中51球を投げて5安打2失点だった大谷。打者としてはフル出場したものの、精彩を欠いて5打数無安打。2試合連続で快音が響かなかった。
大谷の右臀部けいれんを巡り、それが打撃面にも影響しているのかと問われたロバーツ監督は「そうだな、それは正直よく分からない」と因果関係については明言を避けた。
■手術した右肘には問題なし
その上で「今日に関して言えば、確かに足のけいれんや股関節の張りがあって、それが投球に影響していたと思う。彼が股関節を叩いて、ほぐそうとしている様子が見えたからね。どれくらい前から症状があったのか不明だが、彼が言っていたのは、湿気のせいで体がいつもと違う反応をしたということだった。ただ、それが打撃にどれだけ影響したかは分からない。でも、次の登板には間に合うという希望は持っているよ」と伝えた。
次戦登板について、指揮官は「次の登板は来週水曜日を想定しているから、1週間空くし、本拠地での登板になる。湿気の心配もないし、それでいけると思っている」と語り、大事にならずに済んだことを強調した。
この日のシンシナティは、午後7時過ぎのプレーボール時点で気温32度、湿度は約70%を記録し、夜でも蒸し暑いままだった。ドジャースが本拠地を置くロサンゼルスは西海岸南部にあり、湿度が低くカラッとした暑さが特徴。一方で東海岸寄りのシンシナティは、日本のように湿度が高い傾向にある。前カードのレッドソックス戦から東海岸での戦いが続いており、体力がいつにも増して削られていた可能性は否定できない。
いずれにせよ、手術した右肘のトラブルでなかったことは、不幸中の幸いと言えそうだ。
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