【しらさぎS/危険な人気馬】「0.2.1.30」はチェルヴィニアかレーベンスティールか……実績馬に“馬券圏外”の可能性浮上 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【しらさぎS/危険な人気馬】「0.2.1.30」はチェルヴィニアかレーベンスティールか……実績馬に“馬券圏外”の可能性浮上

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【しらさぎS/危険な人気馬】「0.2.1.30」はチェルヴィニアかレーベンスティールか……実績馬に“馬券圏外”の可能性浮上
  • 【しらさぎS/危険な人気馬】「0.2.1.30」はチェルヴィニアかレーベンスティールか……実績馬に“馬券圏外”の可能性浮上

今週はサマーマイルシリーズ開幕戦、昨年までオープン特別の米子Sが重賞に格上げされて名称が改められた、第1回しらさぎS(GIII、芝1600m)が阪神競馬場で行われる。

記念すべき第一回には昨年の二冠牝馬チェルヴィニアを筆頭に、重賞3勝のレーベンスティールなど重賞ウイナーが顔をそろえた一方、ダービー卿CT3着のキープカルムや大阪城Sを制しているデビットバローズ、安土城Sを勝ったラケマーダ、3勝クラスを勝ち上がってきたシヴァースダイシンヤマトなど夏の重賞らしい多彩なメンバーが集結し、初代王者の座を争う。

そんな中、実績ナンバーワンのチェルヴィニアが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■57キロの斤量、阪神マイルとの相性の悪さ…信頼感は乏しい

昨年はオークスと秋華賞を制覇。ジャパンCでは4着に好走し、JRA最優秀3歳牝馬も受賞するなど世代牝馬の頂点に君臨したチェルヴィニア。4歳を迎えた今年は、さらなる飛躍を期待されたが、始動戦の京都記念では9着に大敗して1番人気を裏切るかたちとなり、前走のドバイシーマクラシックでも見せ場を作れず6着に敗戦するなど精彩を欠いた。その輝きを取り戻すべく、GIIIのここでは負けられない一戦といえよう。

GI2勝はメンバー中断然の実績だが、その戦績ゆえに牝馬ながら57キロを背負わなければいけない点は大きな不利となる。過去10年の芝の重賞(牝馬限定戦を除く)で、57キロを背負った牝馬の成績は【0.2.1.2】と、複勝圏内には来ているが、牡馬相手に勝った例はない。先週も函館スプリントSで、57キロを背負ったナムラクレアが1番人気で8着に敗れているように絶対的な信頼感があるとは言いにくい。

血統面でいうと、父のハービンジャー産駒は、阪神の重賞では4勝をマークしているが、勝ったレースは3歳世代限定戦や牝馬限定戦に限っており、3歳以上の混合重賞はまだ勝てていない。加えて、オープン以上の阪神マイル戦で牝馬の成績(牝馬限定戦を除く)は【0.1.1.2】と、サンプルこそ少ないものの、こちらも勝ち馬は輩出しておらずコースとの相性も気になる材料だ。

また、チェルヴィニアにとっては久々となるマイル戦という点も懸念材料。2歳時にアルテミスSで勝利は飾っているものの、今回と同舞台の桜花賞では13着に大敗している点は大いに気になるところ。前身の過去10年の米子Sでは、前走同距離だった【6.6.5.45】に対し、距離短縮は【2.1.3.25】。勝率、連対率、複勝率といずれも見劣る結果となっており、決して歓迎できる材料ではないだろう。

ちなみに、過去10年の米子Sでは、ノーザンファーム生産馬は【0.2.1.30】の成績で、1頭も勝ち馬を輩出していない点は不思議なところ。レース名も変わり、流れも変わる可能性はあるが、気になる材料ではある。実績ナンバーワンのチェルヴィニアといえども信頼に足る材料は意外に乏しく、妙味を考慮すると少なくとも「頭」勝負は避けたい。

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

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