
卓球の世界一を決める「ITTF世界卓球選手権ファイナルズ・ドーハ大会(個人戦)」は23日、女子シングルスの準々決勝が行われ、世界ランキング9位の伊藤美誠(スターツ)は同4位の王芸迪(中国)と対戦。ゲームカウント4ー1で勝利して、銅メダル以上を確定させた。
◆【実際の映像】伊藤美誠、“大魔王”が中国撃破での初単メダルに会心ガッツポーズ 王芸迪を下した試合終了後の様子
■中国勢相手に光ったレシーブ
自身初の個人戦シングルスでのメダルを狙う伊藤は、前日の4回戦で鄭怡静(台湾)にストレート勝ちを収めるなど尻上がりに調子を上げて8強入り。中国勢との大一番を迎えた。
第1ゲームはの立ち上がりは王芸迪が主導権を握り1-5とリードする。伊藤もラリーからミドルを鋭く突くなど粘りを見せるが、王芸迪が回り込みでのフォアなどで伊藤を揺さぶり、6-11と先手を取る。
第2ゲームは伊藤が1-2から強烈なフォアとバックでストレートを沈めるなど前に出る。伊藤は台上プレーでもポイントを取るなど中盤にリードを奪ったなか、王芸迪も粘りを見せ7-7の同点に。伊藤は3連続ポイントを奪い、そのまま11-8で取り切り踏みとどまる。
第3ゲームも伊藤が王芸迪のサービスに対応するなど、4連続ポイントで波に乗る。巧みなツッツキでポイントを重ねるなど、伊藤の台上プレーも冴え7-1とリードを広げる。王芸迪も点差を詰めプレッシャーをかけるなか、先にゲームポイントを握った伊藤が11-6で奪いゲームカウントで逆転する。
第4ゲームも伊藤のレシーブが光り、圧巻の7連続ポイントで王芸迪の出足を封じる。8-4と相手に迫られたタイミングでタイムを取った伊藤は、直後のポイントを奪いそのままゲームポイント。王芸迪も連続ポイントで2点差に詰めたなか、相手のサービスをフォアで沈め11-8で王手をかける。
第5ゲームもラリーからの両ハンドで厳しいコースを突くなど、伊藤が3-1とリードを奪ったところで相手がタイムアウト。直後の1本を取るなどリードを広げた伊藤に王芸迪も意地を見せ、5-6と逆転。伊藤もツッツキからのフォアでポイントを奪うなど9-9で終盤へ。
これまで準々決勝の壁に阻まれてきた伊藤は、24歳の挑戦で初のシングルスメダル獲得。銅メダル以上を確定させて優勝争いに参戦することになる。