
プロボクシングのWBAは世界バンタム級王者の堤聖也を休養王者に正式認定したことを公式サイトで発表。これにより、暫定王者だったアントニオ・バルガス(米国)が正規王者に昇格した。
米リング誌電子版によると、バルガスは7月末までに日本で防衛戦を行う意向で帝拳ジムと交渉中だという。
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■バルガスの対戦候補に那須川、比嘉、井上が浮上
WBA正規王者となったバルガスのプロモーターを務めるボックスラボの社長アマウリ・ピエドラ氏は、7月下旬までに日本でWBC世界同級1位の那須川天心、WBA世界同級3位の比嘉大吾、前WBA世界同級王者・井上拓真のいずれかの選手とタイトル防衛戦を行えるよう帝拳ジムと交渉中であるとリング誌に語った。
ピエドラ氏は「もちろん、堤に勝ってタイトルを獲りたかったが、今はこの階級の他のトップ3の選手に注目している。那須川、比嘉、井上は皆んな我々にとっていい選手だ」と日本の3選手との防衛戦に前向きな様子で、「彼(バルガス)の功績にふさわしい選手はいない。私たちは彼と彼の復活劇を心から嬉しく思っている」と述べた。
バルガスはプロボクシング戦績21戦19勝(11KO)1敗1無効試合。2024年12月に行われた暫定王座決定戦で同級9位のウィンストン・ゲレロ(ニカラグア)を10回TKOで下し暫定王者となった。その後、WBAが堤とバルガスの王座統一戦を指令。しかし堤が左目の手術のため7月の試合出場が困難となったことで、堤が休養王者、バルガスが正規王座となった。
対戦候補に浮上した那須川は6月8日にWBA世界同級6位のビクター・サンティリャン(ドミニカ)との10回戦を戦い、井上も怪我が完治していないことから比嘉が3試合連続で世界戦に臨む可能性が高いとみられ、比嘉が7月に勝利すればタイトル戦で再び“ライバル”堤と拳を交えることが見込まれる。バルガスの対戦相手は誰に決まるのか、続報が待たれる。
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