序盤4戦は太田、牧野のダンディライアンコンビが席巻 シリーズのカギを握る第5戦が今週末、オートポリスで開催【スーパーフォーミュラ】 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

序盤4戦は太田、牧野のダンディライアンコンビが席巻 シリーズのカギを握る第5戦が今週末、オートポリスで開催【スーパーフォーミュラ】

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序盤4戦は太田、牧野のダンディライアンコンビが席巻 シリーズのカギを握る第5戦が今週末、オートポリスで開催【スーパーフォーミュラ】
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トヨタとホンダの2メーカーがエンジンを供給する以外は、すべてイコールコンディション。参戦する22人のドライバーも国内外トップクラスの精鋭たちばかりで速さは毎戦拮抗し、微妙なセッティング差や戦略差、アクシデントへの対応差などで最終的に勝負が決せられるスーパーフォーミュラ。今シーズンここまで4戦終了時点で、ひとつのチームが抜きん出た強さを見せているのは極めて意外な展開である。

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■太田&牧野コンビで開幕4連勝

今シーズン序盤は鈴鹿サーキットで2戦、モビリティリゾートもてぎで2戦、いずれもダブルヘッダー(1大会2レース制)で開催された。昨シーズン、この2サーキットで好成績を収めているダンディライアン(牧野任祐/太田格之進)はもちろん、優勝の最有力候補ではあった。そうしたオーソドックスな予想が通用しないのがスーパーフォーミュラの興味深いところでもあるのだが、結果は予想以上。開幕戦を太田が制すると、第2戦、第3戦を牧野が連勝し、第4戦は再び太田が勝利した。開幕からチーム4連勝、昨シーズンも入れると6連勝という快挙だ。

中でも直前の第4戦は特に、強さを感じさせる1戦だった。今シーズンはダブルヘッダーのケースでは2日目のレースのピットインルールが異なり(タイヤ交換義務を果たすルーティンピットインが10周目以降ではなく、いつでも可能)、ここで考えられたのが「アクシデント率が高くセーフティカーが導入されやすい序盤にルーティンピットインが可能になることで、そのケースで接近していた同じチームの2台がピットインすれば、後ろの方は前のピット作業を待たなければならず大きなタイムロスを喫してしまう」ことだ。

■滅多にない独走劇か……ライバルたちの巻き返しにも期待

第4戦でダンディライアンに、その場面が訪れた。太田2番手、牧野3番手でスタートした周回に後方でアクシデントが発生し1台がストップしたため、セーフティカーが導入。太田は当然ピットインしたが、すぐ後ろを走っていた牧野はピットイン時のタイムロスを避けるためにステイアウトを選んだ。とはいえ、セーフティカーラン中のピットインとそうではないときのピットインとのタイム差も同じように大きい。この時点で太田は「終わった」と思ったという。周回数は37周と短く、筆者も優勝争いから脱落したと考えた。だが牧野は一時的にトップに立つことで前がクリーンな状況で走れることと、後半タイヤで有利になるというステイアウトで得られる2つのメリットを最大限に活かした。23周目にピットインすると、5番手復帰から次々とオーバーテイクを決め、最終的に優勝の太田に続く2位でフィニッシュ。誰の目にもこれは、予想以上の結果だったはずだ。

では、今後の展開はどうだろうか。昨シーズンは鈴鹿ともてぎでダンディライアンやチーム無限に対し劣勢だったチームトムスの坪井翔が、得意の富士スピードウェイで着実に強さを発揮し、最終的にドライバーズチャンピオンを獲得している。後半に4戦行われる富士大会では今シーズンも、坪井に分があるはず。そうなると、カギになると考えられるのが、その間にオートポリスで行われる今週末の第5戦(17日予選、18日決勝)ということになる。

そのオートポリス戦について第4戦終了後、村岡潔チーム代表は「オートポリスはうちのためのあるようなサーキット」だと自信を見せている。確かに昨シーズン、牧野が初優勝を挙げたサーキットではあるが、それほどダンディライアンが強い印象はない。昨年の勝利で何か、絶対的な手応えを掴んだということだろうか。

もしもその通りの結果となれば、今シーズンはダンディライアンの2人のマッチレースでタイトルが争われる流れが有力になる。個人的には滅多にない独走劇は興味深いが、興行的には複雑だ。その後が消化試合とならないよう、どちらかといえばライバルたちの巻き返しに期待する気持ちの方が強い。

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