
米スポーツメディア『ジ・アスレチック』は9日、「シーズン序盤、最大の失望10選」と題して記事を公開。今季ここまで期待外れに終わっているチーム、選手、球団の判断などを取り上げた。ドジャース関連では負傷者続出の投手陣、佐々木朗希投手、そして打撃不振にあえぐマックス・マンシー内野手の名前が挙がった。
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■新人王候補が揃ってスロースタート
ナショナルズやレッズでGMを務めたジム・ボウデン氏はシーズン序盤を振り返り、「アーロン・ジャッジの歴史的な活躍など数々のハイライトがあったが、誰も予想していなかったものも含めて、多くの失望もあった」と記し、その中でも特に落胆させられた10の出来事を取り上げた。
「失望10選」のうちドジャース関連は3つ。1つめは「新人王有力候補たちの鈍い出足」と銘打たれ、そこに佐々木の名前も入った。同氏は「ナ・リーグの新人王候補は、ドジャースのロウキ・ササキ、ナショナルズのディラン・クルーズ、カブスのマット・ショーだった。しかし、現時点で彼らは全員、期待に応えられていない」とバッサリ。
佐々木については「堅実な成績だが、目立った活躍はしていない。7試合に先発し、1勝1敗、防御率3.86、WHIP1.451と低迷している」と指摘した。
2つめは「ファンに人気のベテラン2人が苦戦中……年齢の影響かもしれない」と銘打ち、マンシーとマーカス・セミエン内野手(レンジャーズ)の名前を挙げた。
■負傷者続出のド軍投手陣にもダメ出し
同氏は「野球界においてもっとも残念なことの1つは、優れた選手が年齢の壁にぶつかり、急激に衰え始める瞬間だ。ベテラン選手がスロースタートを切ると、私たちは皆、キャリアの終わりが始まったのではないかと考えてしまう」とし、そうした懸念にさらされているのが、34歳になったこの2人だとした。
マンシーに関しては「メジャー10年目のベテランだが、今季は35試合(135打席)を終えた時点で打率.177、本塁打1本。キャリア最悪のスタートを切っている」と嘆いた。そして、「もしかしたら、単に調子が悪いというだけなのかもしれない。しかし、年齢を考えると、低調な成績は深刻な懸念材料となる」とした。
3つめは「ドジャース先発投手陣に負傷者続出」というもので、同氏はブレイク・スネルやタイラー・グラスノーらエース格が戦線離脱していることに加え、大谷翔平投手のマウンド復帰に目途が立たないことに肩を落とした。
そのほか、同氏が取り上げた「失望」は、オリオールズやロッキーズの低迷、鳴り物入りでチームに加わった大物FA選手(フアン・ソト外野手ら)が思わぬ苦戦を強いられていることなどを挙げた。
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