
パイレーツのポール・スキーンズ投手は25日(日本時間26日)、敵地でのドジャース戦に先発登板。6回1/3を投げ、5安打無四球無失点9奪三振と圧巻のパフォーマンスで今季3勝目を挙げた。ここでは、MLB公式のデータサイト『Baseball Savant』で全75球の球種割合を振り返る。
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■カーブを増やし、大谷翔平を空振り三振に

スキーンズ、全108球の公式投球データ詳細【4月26日】 MLB公式『Baseball Savant』より引用 作成:SPREAD編集部
この日のスキーンズは、全7球種を駆使して108球を投じた。球種割合は、フォーシームが43球、スプリット(決め球スプリンカー)18球、カーブ16球、スイーパー15球、チェンジアップ6球、スライダー5球、シンカー5球の内訳。フォーシームが最速99.7マイル(約160.4キロ)を計測しながら、スライダーを除く6球種全てで空振り三振を奪うなど、22歳とは思えない豊富な引き出しを見せつけた。
108球中69球がストライクで、インプレー15球のうち、打球速度95マイル(約152.6キロ)以上を示す「ハードヒット」はわずか3球のみ。3ボールからでもチェンジアップやカーブを織り交ぜるなど、終始的を絞らせない配球が光った。この日は今季3.2%のみ投じていたカーブを意図的に増やし、大谷翔平投手を空振り三振に。球界屈指の強力打線を誇るドジャースを完璧に封じ込めた。
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