
ドジャースの山本由伸投手が25日(日本時間26日)、本拠地でのパイレーツ戦に先発登板。4勝目を狙ってマウンドに上がったが、5回5安打3失点で2敗目を喫した。防御率は1.06でリーグ1位をキープした。試合は相手先発ポール・スキーンズ投手の前にドジャース打線が沈黙。0-3で敗れ、3連敗となった。
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■渡米後ワーストとなる4四球
山本は初回先頭オニール・クルーズ外野手に四球を与えると、2死二塁からエマニュエル・バルデス内野手に右前適時打を許して先取点を献上。これで連続無失点も18回2/3で止まった。
2、3回は無失点で切り抜けたが、いずれも先頭打者に四球を与えており、安定感を欠く投球が続いた。4回は三者凡退に抑えたが、5回のマウンドではまた苦戦。クルーズとキブライアン・ヘイズ内野手に適時打を許して2失点。珍しく制球も乱れ、1試合4四球は渡米後ワーストとなった。
結局、リズムに乗れないまま5回5安打3失点で降板。チームも昨季新人王スキーンズに封じ込まれ、0-3で敗戦。元気なく3連敗を喫した。
山本は試合後、「立ち上がりからボールが先行し、なかなかリズムを作り切れなかった」と反省。「2回の終わり頃から3、4回とどんどん感覚は良くなったが、5回のピンチを乗り切れず、悔しかった」と振り返った。
■若き剛腕の前に何もできず
また、デーブ・ロバーツ監督は「今夜のヨシは、彼らしくないと思った。狙ったところに投げ切れなかった。直球、変化球ともゾーンを少し外れていた」と指摘。そして、牛耳られたスキーンズに対しては「変化球、スイーパー、スプリンカー(スプリット+シンカーのような決め球)、そして、97〜98マイルの速球で、我々のタイミングを完全に狂わせた。ほとんど何もできなかった」と話し、脱帽した。
サイ・ヤング賞の有力候補に名前があがる山本とスキーンズの投げ合いは、大きな注目を集めた。結果的に若き剛腕に軍配があがったが、パイレーツのデレク・シェルトン監督は「もし投手戦が好みであれば、今日の試合では多彩な球種を駆使する2人の好投手を堪能できたはずだよ。ピッチングを楽しめる人にとっては、非常に見応えのある試合だった」とし、両者の健闘を称えた。
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