
MLB公式サイトは24日(日本時間25日)、「カブスがナ・リーグ最強チームかもしれない5つの理由」と題して記事を公開した。22日(同23日)、23日(同24日)のドジャース2連戦でスイープを決め、ナ・リーグ中地区で首位に立つ絶好調チームにスポットライトが当たっている。
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■DH鈴木誠也の活躍も称賛
開幕カードの東京シリーズで連敗を喫したドジャースを相手に、今度は本拠地リグレーフィールドでやり返したカブス。24日(同25日)時点で、ナ・リーグ中地区の首位(16勝10敗)に立っている。
MLB公式サイトは快進撃の理由を分析し、その1番手に攻撃力を挙げた。「本塁打数(38)はメジャー全体で3位、そして盗塁数(40)は1位。この組み合わせが、リーグ最高の攻撃力を生み出している」と指摘。チーム打率.265も全体1位となっており、「カブスは1試合平均6.3得点を記録しており、ヤンキースとダイヤモンドバックスの5.5得点を大きく上回っている」と添えた。
さらに「打線は上位から下位まで堅実で、気がかりなポジションは三塁手と遊撃手だけ」と言及。また、DHに専念している鈴木誠也外野手に関しては、「カブスが彼を熱望した理由を証明している」と評価した。
■新加入タッカーはMVP級
同サイトは、その他にもチーム好調の理由として、ブレイク中の“PCA”ことピート・クロウ=アームストロング外野手の存在を挙げた。
ここまで打率.294、5本塁打、10盗塁(リーグ2位タイ)をマークし、守備能力も抜群。走攻守揃った23歳の俊英に対して、「彼のような選手がいれば優勝できる。すでにメジャー屈指の中堅手に成長した」とべた褒めした。
カブスのクレイグ・カウンセル監督も「彼は特別な選手で、試合のあらゆる面に影響を与える。打撃、パワー、走塁、守備。間違いなく大きな存在感を示してくれた」とコメントしており、同サイトは「今後もカブスが目指す野球の中心に、彼がいることは間違いない」とした。
その他には今季からチームに加わったカイル・タッカー外野手がMVP級のシーズンを送っていることや、ナ・リーグ中地区ではカブスを脅かすような球団が現れそうもないこと、エースのジャスティン・スティール投手が離脱しているため、今後補強に動くと予想されることなどから、“カブス最強説”を唱えていた。
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