
総合格闘家の平本蓮は、YouTubeチャンネル「格闘キャスト」に出演。エキシビションマッチが続く元K−1王者の安保瑠輝也の現状について「何をやりたいのか分からないが、大会(会場)を埋められるような才能がある選手だと思う」「マジもったいない」などと歯痒さを語った。
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■「安保とか真面目にやっていれば……」
K−1出身の平本は、キックボクシングの人気が下火になりつつある現状について言及。「MMAの勢いは世界的に見ても止められない。ボクシングはスポーツとして成立しているし、MMAはスポーツにはない激しさと一瞬の緊張感がある。キックボクシングはその中間だから難しい」と自身の見解を語った。
魅力のある選手が必要だという話になると、RIZINにMMAルールで出場しているYA-MAN、3月に行なわれた「ONE172」で世界フェザー級暫定王者に輝いた元K−1王者野杁正明の名を挙げたが、世界規模の団体でメインを張るのは厳しいとも指摘。
そこで、平本は「安保とか真面目にやっていれば(可能性はある)」と言及し、「何をやりたいのか分からないので、どれか一つ真面目にやれば、大会(会場)を埋められるような才能がある選手だなと思う」とK−1から離脱しRIZINに移籍した安保について、花形選手になる素質があるとした。
■次戦はエキシビション、キック、MMA……?
安保は2023年5月にRIZINデビュー。元K−1世界王者のブアカーオ・バンチャメークとキックで対戦し引き分けとした後、同年の大晦日大会ではMMAに初挑戦。元K−1世界王者の久保優太と対戦するも、1ラウンドでリアネイキドチョークを極められ一本負けを喫した。
その後安保はMMAの試合はなく、直近2試合はボクシング6階級王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)、身長2メートルの元K−1王者シナ・カリミアン(イラン)とのエキシビションマッチだった。
そんな安保に対し、平本は「マジもったいない」と連呼。「まあ、(安保は)面白いじゃないですか。言動とか気になるじゃないですか。ただ、『もったいない』な、という」と現状のあり方に歯痒さを感じている様子だった。
そんな平本は、今年の1月頃に榊原信行CEOから聞いたと言う、安保のエピソードを披露。「安保が5月に『キックでビッグファイトを決めたい。もし決まらなかったら、俺は浜松に移住する』と言ってきたみたいで。『なんで?どういうことですか?』と聞いたら、キックでいい試合が組まれなかったら、『俺はボンサイ柔術に移籍して本気でMMAを始める』みたいなこと言って……アイツが考えそうなことだなと(笑)結局やってないと思うけど」と、満面の笑顔で語った。
安保と言えば、昨年の大晦日大会で“ボクシング界の問題児”ことライアン・ガルシアとエキシビションで対戦予定だったが、ガルシアのケガで試合が延期となったまま試合は行なわれていない。
榊原CEOからはカード消滅を示唆する発言もされているが、果たして安保の次戦は、エキシビション、キック、MMA、どのルールで組まれるのか。続報が待たれる。
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