
メッツの千賀滉大投手は19日(日本時間20日)、本拠地で行われたカージナルス戦に4度目の先発登板。5回2/3を投げ3安打4奪三振無失点の好投を見せ、今季3勝目を挙げた。
これで千賀は前日に防御率トップに立っていたドジャースの山本由伸投手を抜き、ナ・リーグ首位に浮上。圧巻の投球を見せる日本選手がシーズン序盤に熾烈なタイトル争いを繰り広げている。
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■千賀は自責点わずか「2」
千賀は今季4度目の登板となったカージナルス戦で初回からアウトの山を築くと、6回2死からノーラン・アレナド内野手に死球を与え降板。それでも、89球を投げ3安打4奪三振無失点と抜群の安定感で自身3連勝を掴んだ。
これで千賀は18回2/3連続無失点となり、今季22回2/3を投げて自責点はわずか「2」。防御率は0.79となりナ・リーグ首位に立った。18回連続無失点で前日3勝目を挙げたドジャースの山本由伸投手が0.93で続いており、日本選手が防御率0点台でハイレベルな首位争いを演じている。
千賀はメジャー1年目の2023年に当時パドレスのブレイク・スネル投手(ドジャース)に続くナ・リーグ2位の防御率2.98を記録したが、24年シーズンは怪我に泣きレギュラーシーズンの登板は1試合のみ。一方の山本も12年総額3億2500万ドル(約462億円)で移籍したドジャース1年目は約3カ月の離脱を経験し規定投球回には届かなかった。
日本選手では防御率のタイトルを獲得した選手がいないなか、千賀、山本が前年を払しょくする快投を続ける。山本は防御率では2位、勝利数では首位タイ、奪三振でも3位タイと主要スタッツでトップ3につけており、日本選手初のサイ・ヤング賞獲得へも期待が膨らんでくる。
なお、ナ・リーグの防御率8位にはカブスの今永昇太投手もランクインするなど、日本が誇る先発投手がメジャーの舞台で輝きを放っている。はたして、2025年シーズンこのままタイトル争いに参戦する投手は現れるのか。
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