【MLB】CY賞左腕スクーバル、熱い長文メッセージで地元ファンを鼓舞「タイガースは新しい時代を迎えた」 開幕戦で打倒ドジャースなるか | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】CY賞左腕スクーバル、熱い長文メッセージで地元ファンを鼓舞「タイガースは新しい時代を迎えた」 開幕戦で打倒ドジャースなるか

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【MLB】CY賞左腕スクーバル、熱い長文メッセージで地元ファンを鼓舞「タイガースは新しい時代を迎えた」 開幕戦で打倒ドジャースなるか
  • 【MLB】CY賞左腕スクーバル、熱い長文メッセージで地元ファンを鼓舞「タイガースは新しい時代を迎えた」 開幕戦で打倒ドジャースなるか

米本土での開幕戦が27日(日本時間28日)に迫る中、ドジャースタジアムへ乗り込むタイガースタリク・スクーバル投手がファンに向けてメッセージを発信。本拠地デトロイトと自身の境遇を重ね合わせ、「もう一度、挑戦しよう」と訴えた。同日の試合では「1番DH」での出場が見込まれている大谷翔平投手との対戦が注目されている。

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■デトロイトの街と自身を重ねる

タイガースの公式Xは26日(同27日)、「デトロイトへの手紙――タリク・スクーバルより」との文字を添え、開幕投手を務める昨季のサイ・ヤング賞左腕スクーバルが記したメッセージを公開した。

開幕戦となるドジャース戦を前に決意表明した形だが、その内容が本拠地を取り巻く環境と自身を重ね合わせたもので、話題となっている。

「親愛なるデトロイトへ」と書き出したスクーバル。「僕はアリゾナの小さな町の出身だけど、みなさんが思っている以上に共通点があるのです。この街について学ぶうちに、デトロイトが数々の困難に直面し、時にはその未来さえ疑問視されたことがあると知りました。僕自身もディビジョン1で野球をするチャンスはたったひとつしかなかったし、つらいケガやいろんな後退があって、将来が見えなくなった時期もありました。でも、この街は粘り強いし、我々のチームも同じように粘り強いのです」と続けた。

デトロイトは「モーターシティ」と呼ばれるように、かつては自動車産業で栄えた街。しかし、日本車などの台頭により、衰退。工場の撤退や下請け企業の倒産などが相次いだ影響で失業者が増加し、それに伴って治安も悪化した。しかし、近年はドナルド・トランプ大統領の政策もあり、経済は回復傾向にある。

■「もう一度、全力で挑戦する」

スクーバルも「ディビジョン1」(米大学スポーツのトップカテゴリー)からのオファーは、シアトル大だけからで、さらに同大に入学後も手術を受けるなど厳しい時間を過ごした。それでもタイガースからドラフト指名を受け、今やサイ・ヤング賞を獲得するまでに至った。

挫折しながらも這い上がった自身の姿と、再生の道を急ピッチで歩むデトロイトの街を重ね合わせたスクーバル。「デトロイトはスポーツの街であり、過小評価されがちな街でもあります。この場所や、そこに生きる人々のことは、実際に来てみなければ理解できないでしょう。この街には根性と粘り強さがあります。必死に努力する姿勢、独特の強い意志、文化と本物の魅力……。でも、それだけじゃありません。ここには隣人同士が支え合い、助け合いながら生きているコミュニティがあります」とし、デトロイトで暮らす市民を称賛した。

そして「いま、タイガースの野球は新しい時代を迎えています。僕たちはこれまでとは違う何かを築こうとしている。これから僕たちは、この街の人たちと同じように、全力で働きに出る。だから、僕たちのことを、デトロイトのことを、何と言おうと構いません。でも、僕たちには“やり残したこと”がまだある……。だからもう一度、全力で挑戦しよう」と締めくくった。

昨季はア・リーグ地区シリーズで敗れたものの、10年ぶりにポストシーズンへ進出したタイガース。スクーバルはデトロイトの街と同様、チームも本格的な上昇気流に乗り、ワールドシリーズ制覇を目指すと宣言した形だ。

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