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「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」は23日、千葉県の船橋アリーナにて行われ、琉球アスティーダは木下マイスター東京と対戦。マッチカウント3ー2で勝利した。
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■第5マッチで実現した再戦
琉球のエースである張本智和は前日まで「ITTF-ATTUアジアカップ2025」を戦っており、中国から帰国したのが当日の13時半。チームメイトの鈴木颯のユニフォームを借りての出場となったなか、第3マッチではチームが0-2とリードされていたなか横谷晟に3-1で快勝し、琉球に流れを引き込んだ。
その後、篠塚大登が第4マッチで勝利したことで実現したのが松島輝空とのビクトリーマッチ。1月の「天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会」では準決勝で松島が勝利を収め、そのまま初優勝。注目の再戦が船橋で実現した。
張本智が試合後に「やるとしたら5ゲーム目かなとは思っていたんですけど、ダブルスだけで出てこないかなと思っていた」と語ったように、松島も足の疲労を訴えたなかでの戦いとなったが、強烈なバックを沈めるなど全日本でも生命線となった強気の攻めで互角の入りとなった。
■「安定して強かった」
それでも、張本智が中盤の4連続ポイントで流れを掴むと、そのまま松島の反撃を許さずに、1ゲーム決着の試合をものにした。終了後は互いの健闘を称え合う姿が見られた。
Tリーグの舞台でリベンジを許した形の松島だが、「張本選手に勝てるとしたら自分が一番確率が高いなと思っていたので、もしかしたら出るかなとは思っていた」とコンディションが万全でないなかでも想定はできていたと述べ、「(張本智は)安定して強かった」と勝者を称えた。
日本男子エースに君臨する張本智と、2025年に全日本のタイトルを獲得し、そのポテシャルを開花させようとしている松島。21歳と17歳による戦いは、今後の日本男子卓球界をけん引していくものだけに許され得る特別な空間を感じさせた。
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