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公式放送局『MLBネットワーク』は14日(日本時間15日)、毎年恒例のポジション別トップ10選手を公開。計10回にわたって行われる発表の第4回は先発投手部門で、34歳のベテラン右腕ザック・ウィーラー投手(フィリーズ)がトップに選出された。
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■ベテラン右腕が昨季の6位からトップに
これは「The Shredder(シュレッダー)」と呼ばれるMLBネットワーク独自の分析システムで、統計データに基づいて現時点での選手のランキングが作成される。過去のパフォーマンスや攻撃・守備の各種指標(従来の統計と最新の高度な解析の両方)を考慮して、客観的に決定される。
先発投手部門でトップに立ったウィーラーは、2009年のドラフト1巡目全体6位でジャイアンツに入団。13年にメッツでメジャーデビューを果たすも、15年春にトミー・ジョン手術を受けて16年まで全休。17年は17先発で3勝に留まったが、翌18年からは(パンデミックによる短縮シーズン20年を除き)毎年二桁勝利を続けている。
とりわけ光るのがフィリーズ移籍後の成績で、2021年に14勝10敗、防御率2.78でサイ・ヤング賞投票の2位にランクイン。34歳となった昨季も32先発で16勝7敗、防御率2.57で再び同ランキングの2位に入った。平均95.3マイル(約153.3キロ)のフォーシームに、メジャートップのRunValue(ランバリュー)「+18」を記録したシンカー、右打者には被打率.152のスイーパー、左打者にはカーブ、カットボール、スプリットと多彩な変化球を駆使して抜群の安定感を誇る。昨季のクオリティスタート26回は、メジャー全投手で堂々のトップだ。
■両サイ・ヤング賞は2位と3位にランクイン
一方で、前回1位だったゲリット・コール(ヤンキース)は8位へ後退。ア・リーグのサイ・ヤング賞タリク・スクーバル(タイガース)が同2位、新人のポール・スキーンズ(パイレーツ)が同4位へ。ドジャース新加入の左腕ブレイク・スネルは5位に。今永昇太ら、日本人投手のトップ10入りはならなかった。
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The best starters in the Big Leagues, according to The Shredder!@MLBNow | #Top10RightNow pic.twitter.com/GyWOyGEyIY
— MLB Network (@MLBNetwork) January 15, 2025