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ドジャース専門サイト『ドジャー・ブルー』は12日(日本時間13日)、トミー・エドマン外野手の打撃を特集。「スイッチヒッターになるのは簡単ではない」という本人のコメントともに記事を公開した。
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■「廃れてきていると思う」と本音も
昨季はナ・リーグ優勝決定シリーズでMVPに選出され、ドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献したエドマン。昨年11月29日(同30日)には、5年総額7400万ドルで契約延長に合意した。
今季は中堅を守る予定だが、2021年には二塁手としてゴールドグラブ賞を受賞するなど内外野をこなすユーティリティーマンとして高い評価を得ている。
ただ、『ドジャー・ブルー』は今回、守備面ではなく打撃面をクローズアップ。エドマンのもう1つの特長であるスイッチヒッターとしての部分を取り上げた。
メジャーの高いレベルでスイッチをこなせるのは一握り。もともと右打者であるエドマンも「スイッチは廃れてきていると思う。なぜなら、それは本当に難しいから。(右打席と左打席で)まったく異なる2つのスイングを行う必要があるが、1つのスイングを調整するだけでも難しいのに、それが2つとなると……」と本音を吐露した。
もともと右打者であるエドマンにとって、やはり課題は左打席となる。右打席に劣らない力強いスイングを身に付けるために「スイングを支える左手や左側の腰をもっと効果的に使いたい。右打ちの時はそれらが自然にできていると思う。だからこそ、左右のスイングでもう少し差をなくし、管理しやすくしようとしているんだ」と話した。
■大学コーチの助言で取り組み本格化
また、エドマンはスイッチヒッターに取り組んだきっかけについてもコメント。「スイッチを試したのは、リトルリーグ時代で11歳か12歳の頃。時々、左打席に入ったんだ。そして、高校1年になる直前に本格的に始めた。ただ、高校2年から3年にかけてはやめていた」と振り返った。
再び始めたのは、コーチの勧めがあったからだという。「スタンフォード大学への進学が決まった後、高3の夏に大学のコーチたちが『スイッチヒッターをもう一度試してみたらどうだい? それは君にとって大きな武器になると思うよ』とアドバイスをくれた。それで、スイッチヒッターに再挑戦し、それ以来ずっと続けている」と明かした。
SNSでは、エドマンという名前が“江戸男”という日本語で表記されるなど人気を集めている。守備面の万能性が光るが、今季はスイッチヒッターという部分にも注目が集まりそうだ。
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