
サイ・ヤング賞2度を誇るレンジャーズのジェイコブ・デグロム投手が、メジャーのマウンドに帰ってくる。昨季6月に2度目のトミー・ジョン手術を受けてから、およそ1年3カ月。長いリハビリ期間を経て、13日(日本時間14日)のマリナーズ戦でついに復帰登板する。メジャー最強右腕の復活なるか、注目の一戦となりそうだ。
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■「長い時間が経った」と振り返る
デグロムは2010年、ドラフト9巡目全体272位でメッツに入団。14年にメジャーデビューを果たすと、18年と19年には2年連続でナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた。強打者を圧倒する絶対的なフォーシームと制球力抜群のスライダーを誇る現役最強右腕は、長年故障の多さだけがネックと言われてきた。
2023年には、5年1億8500万ドル(当時、約248億5000万円)の大型契約でレンジャーズに加入。この年は開幕から6先発で2勝0敗、防御率2.67と好投していたが、4月下旬の登板を最後に離脱。6月にトミー・ジョン手術を受け、1年以上に渡るリハビリ生活を強いられた。
今季は8月22日(同23日)からマイナーで計4度のリハビリ登板を行い、10回2/3を投げて15奪三振。失点は初戦に喫した適時打のみで、圧巻のパフォーマンスを見せつけた。
12日(同13日)の試合前には、現地メディアの取材に対し「長い時間が経ったように感じる。戻って来られて嬉しい、本当に楽しみだ」と明かしたデグロム。故障直後は涙を流し、「肘を治して来季中に復帰するのが目標」と語っていたが、ようやく復帰へこぎつけた。2度目のトミー・ジョン手術を乗り超えた36歳の右腕は、再び輝きを取り戻せるか。
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