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ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は6日(日本時間7日)、本拠地でのフィリーズ戦を前に会見を行った。その中で、左手骨折で離脱中のムーキー・ベッツ内野手が戦列復帰後も、大谷翔平投手を1番打者として起用する方針を明らかにした。
試合前の時点で、大谷は打率.309、34本塁打でリーグ二冠王を快走中。打点部門でもトップに「5差」と迫っており、三冠王獲得にも期待がかかるが、リードオフマンとして出続けることでデメリットが生じる可能性はあるだろうか。
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■打点王獲得には不利の可能性も
ロバーツ監督は会見で「(打順交換について)ムーキーとは話したよ。ショウヘイが1番で試合に出ることに異論はないと思う。2人がもっとも多くの打席に立つという考え方が好きなんだ」と話し、今後も大谷を1番、ベッツを2番、フレディ・フリーマン内野手を3番で起用するとのこと。
ベッツは今季、出場全72試合で1番打者としてプレー。打率.304、10本塁打、40打点、9盗塁という好成績を残している。四球率はメジャー上位2%で出塁率も.405と優秀、キャリア1337試合のうち1070試合で1番打者として出場しており、通算打率.296、228本塁打、141盗塁、OPS.913を誇る生粋のリードオフマンだ。
一方の大谷は、今季1番打者で41試合に出場し、打率.299、15本塁打、35打点、17盗塁、OPS1.095で、甲乙つけ難い素晴らしいパフォーマンスを続けている。米データサイト『Baseball Reference』によると、昨季メジャー全体の「打順別打点数」では、1番打者が「2337」、2番打者「2598」、3番打者「2818」となっており、中軸に向かうほど打点を稼ぎやすい。大谷がリードオフマンとして出場を続けると、打点部門で不利に働く可能性は考えられる。
また、大谷はメジャー史上6人目の「40本塁打40盗塁」にも期待がかかっており、こちらの記録には現状維持のほうが有利となりそうだ。
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