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ドジャースの大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、後半戦初戦となる本拠地でのレッドソックス戦に「1番DH」で先発出場。第1打席から3打席連続三振を喫していたが、8回の第4打席に左翼線へ二塁打を放ち、3番フレディ・フリーマン内野手の逆転満塁本塁打につなげた。試合はドジャースが4-1で勝利。「5番DH」でスタメン出場した吉田正尚外野手も4打数1安打だった。
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■後半戦スタートはまさかの3打席連続K
後半戦スタートとなったこの日、大谷のバットは空を切り続けた。第1打席から3打席連続で空振り三振。まさかの結果にスタンドはタメ息に包まれた。
しかし、このままでは終わらない。0-1と1点を追う8回1死一塁の第4打席。救援左腕ブレナン・ベルナルディーノ投手の初球シンカーを振り抜くと、打球は左翼線に落ちるエンタイトル二塁打となり、好機を広げた。
【動画】大谷翔平のエンタイトル二塁打シーン
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ドジャース・大谷翔平🇯🇵
流れを変えるツーベースヒット!
\⚾️MLB2024シーズン⚾️#レッドソックス🆚#ドジャース
ここまで全三振だった大谷
鬱憤を晴らす一打でチャンスを広げる!#BOSLAD #大谷翔平#SPOTVNOW で見逃し配信をチェック🎥 pic.twitter.com/HofQA943jH— SPOTV NOW JAPAN (@SPOTVNOW_JP) July 20, 2024
走者二、三塁となり、ここでレッドソックスのアレックス・コーラ監督は2番ウィル・スミス捕手を申告敬遠。満塁策を取り、続くフリーマンとの勝負を選んだ。ところが、これが裏目に出る。2020年のナ・リーグMVPは右翼席へ意地のグランドスラムをたたき込み、ドジャースが逆転に成功。そのまま逃げ切った。
【動画】3番フリーマンが放った意地の逆転満塁本塁打
Intentional walk to get to Freddie? Grand idea.
Dodgers x @FlyANA_official pic.twitter.com/F8fQBJEwi7
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) July 20, 2024
■「どちらの毒を選ぶかという選択」
殊勲の満塁弾を放ったフリーマンは、目の前でスミスが歩かされた時の心境について「気にしていない。打点を挙げる機会になると思っただけ。チャンスだし、高い飛球を打てば点が入ると思った」とサラリ。「(7回まで重苦しい空気に包まれ)ファンは何かが起きることを期待していたと思う。オールスターブレイク直前の試合は理想的ではなかった。だから、シーズン後半を勝利でスタートするのは素晴らしいこと」と振り返った。
【動画】スタンドからの大歓声に応えるフリーマン
"Freddie, Freddie, Freddie!" pic.twitter.com/VS4CuQ9J02
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) July 20, 2024
デーブ・ロバーツ監督は8回の逆転劇について「(先頭の)ミゲル・バルガス外野手が四球を選び、ショウヘイが二塁打を打ったことで、相手はスミスと勝負するか申告敬遠で満塁策を取るか、厳しい選択を迫られた。勝ち目は薄く、スミスかフレディ(フリーマン)か、どちらの毒を選びますか、という状況になった。そして、フレディは素晴らしい打席だった」と話した。
その上で同監督は「今夜はニック・ピベッタ投手相手に何もできなかった。しかし、粘り強く戦えたのは投手陣のおかげだ。先発のギャビン・ストーン投手は最少の1失点だけでしのぎ、ブルペン陣も素晴らしい仕事をした」とし、負傷続出の中で踏ん張った投手陣を称賛した。
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