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トレード期限が今月30日(日本時間31日)に迫る中、米スポーツ専門局『ESPN』のバスター・オルニー記者は、ドジャースの補強候補として投手2名を挙げた。1人はジャック・フラハティ投手(タイガース)で、もう1人は菊池雄星投手(ブルージェイズ)。高校の後輩にあたる大谷翔平投手との共闘は実現するのか、日本を代表する左腕の周囲が慌ただしくなってきた。
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■前田健太の同僚フラハティの名前も
『ESPN』のオルニー記者は先日、米メディア『ドジャース・ネーション』の公式YouTubeにゲスト出演。司会を務める同メディアのダグ・マッケイン記者に対して、トレード市場の動向などを語った。
その中で、同記者はドジャース加入の可能性が高い2人の投手を紹介。1人目は前田健太投手の同僚フラハティ。28歳の右腕はカリフォルニア州バーバンク出身で、今季はここまで6勝5敗、防御率3.13という成績を収めている。タイガースとは今季限りの1年契約で、ドジャースとしては短期保有のいわゆる“レンタル移籍”で迎え入れることも視野に入る。ロサンゼルス近郊で育ったことや、長期保有によって生じるケガなどのリスクも避けられる点で魅力的な人材であることは確かだ。
■「ブ軍は方向性決めている」
そして、同記者が次に名前を挙げたのが菊池。「私にとって最も興味深い名前はユウセイ・キクチだ。最近、ブルージェイズは他チームと連絡を取り合っていて、今季で契約が切れる選手はすべてトレード対象だと伝えている。球団はすでに方向性を決めており、先日はケビン・キアマイアー外野手をウェーバーにかけた。キャリアの中で最も良い投球を続けている左腕のキクチもトレード要員となりそうだ」と指摘した。
その上で「昨季オフ、オオタニがブルージェイズへ移籍するのではないかと報じられたが、今度は高校の先輩であるキクチがドジャースへ移籍するかもしれない」と話した。
『ドジャース・ネーション』はオルニー記者の見解を受けて、「ロースターに(菊池のような)左腕を加えることでドジャースのローテーションは深まり、多様化するだろう。現在ロサンゼルスのローテーションの中で、健康な左腕はジェームズ・パクストン1人しかいない。多くの重要な先発投手が負傷しているため、フラハティもキクチもドジャースの先発ローテーションを大きく支えることになる」と主張した。
『MLBネットワーク』のジョン・モロシ記者も菊池のドジャース移籍について報じており、ここに来て「花巻東コンビ」の誕生が現実味を増している。
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