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カブスの鈴木誠也外野手は11日(日本時間12日)、敵地でのオリオールズ戦に「3番右翼」で先発出場。5打数3安打3打点の活躍で、チームの勝利(8-0)に貢献した。これでア・リーグ東地区首位のオリオールズを相手にスイープを達成。シーズン折り返しのタイミングで勢いが出て来た。
◆【実際の映像】鈴木誠也がカブスをけん引!第2打席に放った左翼線への適時二塁打「セイヤのダブルで先制」と公式も興奮
■得点圏での打席を歓迎「より集中できる」
第1打席は右邪飛に倒れた鈴木だったが、3回2死一塁の第2打席では左翼線へ適時二塁打を放ち、チームに先制点をもたらした。
3-0で迎えた5回1死二塁の第3打席でも左翼へ適時二塁打をマーク。7回1死一塁の第4打席では救援左腕コール・アービンのシンカーをとらえ、中堅フェンス直撃の適時三塁打を放った。第5打席は三ゴロに倒れ、この日は5打数3安打3打点。3試合連続安打を飾り、打率を.264とした。
3打席連続長打、3打席連続タイムリーという大仕事をやってのけた鈴木。試合後、打撃好調の要因を問われると「チーム一丸となって何とか1勝1勝をしっかり取っていきたいという気持ちで打席に立っているので、そういった思いが今の状態につながっていると思う」とコメントした。
また、鈴木の前を打つマイケル・ブッシュ内野手も状態が良く、その影響については「(彼が)チャンスメークしてくれるし、得点圏で回ってくることもたくさんあるので、より集中して打席に入ることができている。本当に周りに感謝かなと思う」と振り返った。
その上で「オリオールズのような強豪相手にスイープすることは、私自身だけでなくこのクラブハウスにいる全員に自信をもたらす。そして、この勢いでシーズン前半を力強く締めくくりたい」と語った。
■「ベリがいないのは非常に残念」
強豪オリオールズを3タテしたカブスだが、喜んでばかりはいられない。この日、前日の試合で死球を受けた主砲コディ・ベリンジャー外野手の左手中指骨折が判明。球団は10日間の負傷者リスト(IL)に入れたと発表した。
鈴木は「ベリ(ベリンジャー)がラインアップにいないのは非常に残念だ。彼は本当に素晴らしい選手なので、彼がチームにもたらす価値を考えると、誰か1人でカバーするというのは難しい。私も彼と同じようなことができるか分からない。だから、我々は全員で彼の穴をカバーするために努力するし、彼ができるだけ早く戻ってきてくれることを望んでいる」と胸の内を明かした。
クレイグ・カウンセル監督は、主砲の離脱について「毎日ラインアップの3番を打つ選手を失うのは痛い」と正直に吐露。そして「その穴を埋めるのは簡単ではない。彼がいない間は皆で団結して、好調を維持している現在の攻撃を今後も続けるためにはどうすればいいか、最善策を考える必要がある」と前を向いた。
長打3本を放ち、3打点の大暴れを見せた鈴木。ベリンジャー不在を感じさせない活躍が期待されている。
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— Chicago Cubs (@Cubs) July 11, 2024