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タイガースの前田健太投手が5月31日(日本時間6月1日)、敵地フェンウェイパークでのレッドソックス戦に先発登板。4回2/3を投げて8安打5失点で、今季2敗目(2勝)を喫した。防御率は6.25。試合は7-3でレッドソックスが快勝した。
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■4回を悔やむ「追加点を許したことが問題」
3回までは走者を出しながらも無失点でしのいだ前田。粘りの投球を見せていたが、4回につかまった。
先頭ラファエル・ディバース内野手に二塁打を浴びると、1死からドミニク・スミス内野手にも適時二塁打を許し、同点。さらに2死一、三塁となり、9番セダン・ラファエラ外野手には83マイル(約134キロ)のスライダーを完璧に捉えられ、フェンウェイパーク名物「グリーンモンスター」を越える勝ち越し3ランを被弾。36歳のベテラン右腕は両手を膝に付き、ガックリとうなだれた。
5回のマウンドにも上がったが、2死三塁から5番ロブ・レフスナイダー外野手に適時二塁打を許し、5点目を失ったところで降板。この日は4回2/3を投げて8安打5失点2四球6奪三振で3勝目はお預けとなった。
米地元紙『デトロイト・ニュース』によると、前田は試合後、「あのイニング(4回)で多くの失点をしてしまい、悔しい。同点に追い付かれたのはきつかったが、その後に追加点を許したことが問題。失点を重ねたのは望む形ではなかった」とコメント。痛恨の3ランに関しては「狙ったコースに投げていたら結果は変わっていたかもしれない。あそこを抑えていればゲームはまだ分からなかったが、あの一発で大勢は決まってしまった」と悔やんだ。
■再三の走者に「ツケは回ってくる」と指揮官
A.J.ヒンチ監督は「マエダはかなりギリギリの状態でやっていた」と切り出し、「(各イニングで)四球と安打を許し、何とかピンチを切り抜けていた。でも、そういう投球を繰り返していると、どこかでミスをしてしまうものだ」と話した。そして「彼は右打者(ラファエラ)に対して最適なコースに投げられなかった。ボールが高くいった。序盤を切り抜けたのは良かったが、相手にチャンスを与え過ぎると、そのツケは必ず回ってくるものだ」と振り返った。
宝刀のはずのスライダーだが、ここに来て特に右打者に痛打されるケースが散見される。対策が必要かもしれない。
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