【MLB】「パワーアップで失ったもの」大谷翔平はメジャー最高峰の“足”を取り戻せるか 公式データが示す走力変化 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】「パワーアップで失ったもの」大谷翔平はメジャー最高峰の“足”を取り戻せるか 公式データが示す走力変化

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【MLB】「パワーアップで失ったもの」大谷翔平はメジャー最高峰の“足”を取り戻せるか 公式データが示す走力変化
  • 【MLB】「パワーアップで失ったもの」大谷翔平はメジャー最高峰の“足”を取り戻せるか 公式データが示す走力変化

ドジャース大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、米アリゾナ州グレンデールの球団キャンプ施設で走塁練習を行った。今季は右ひじ手術のリハビリのため、打者に専念。初日の囲み取材で「キャンプで大切にしたいポイント」に“走ること”を掲げたように、走塁に関して例年以上の強い意識が伝わってくる。

メジャー移籍後、世界トップクラスのスラッガーに成長する中で、唯一“鈍化”を見せているのが走力に関する指標だ。ここでは、大谷の足について公式データを掘り下げてみたい。

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■依然として“俊足”ではあるものの……

MLB公式『Baseball Savant』で、大谷が1秒間に走った距離を計測した指標「スプリントスピード」を調べてみる。

昨季は181回の計測で、平均27.8フィート/秒(約8.47メートル)を記録。これはメジャー全体では上位37%、220位タイに位置する。2021年には平均28.8フィート(約8.78メートル)で上位9%、全体35位と指折りの俊足に数えられていたが、徐々に数字を落としている。一塁までの平均タイムも22年が4.09秒で全体5位だったのに対し、昨季は4.16秒の19位へと後退。30フィート/秒以上のスピードを示す「Bolt(ボルト)」の回数も22年は9回、昨季は最後まで記録されなかった。

一方で、ベースランニングに関するデータは依然として優れており「機会を逃さずに、どれだけ次の塁へ進塁できたか」を評価した指標では、昨季エンゼルス全選手の中でもトップを記録。状況判断を誤ったケースが少なく、暴走がほとんどない的確な走塁が数値に現れている。

スピードの低下は、近年パワーアップを続けたトレードオフと思われるが、長いシーズンを乗り切るためにセーブする術を身に着けただけかもしれない。衰えを指摘される年齢でもなく、打者専念の今季は新たな進化を見せてくれると期待したい。

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文●有賀博之(SPREAD編集部)

《SPREAD》
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