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「LIVゴルフ」の2024年シーズンは2日(日本時間3日)、メキシコにあるエル・カマレオン・マヤコバゴルフコース(7116ヤード、パー71)で開幕する。
今季のフィールドには新たに6名が加わり、計54人、13チームによる予選カットなしの3日間ストロークプレーで争われる。開幕戦の賞金総額は個人戦が2000万ドル(約29億3000万円)、チーム戦が500万ドル(約7億3000万円)。優勝賞金は個人戦が400万ドル(約5億8000万円)、チーム戦では300万ドル(約4億4000万円)を獲得できる。
予選会から出場権を獲得した香妻陣一朗、世界ランキング3位のジョン・ラーム(スペイン)、同16位のティレル・ハットン(イングランド)らは今回がデビュー戦。個人戦も注目だが、チーム戦による争いも見どころの1つとなっている。
◆松山英樹の賞金額を超えることも 香妻陣一朗がLIVゴルフで活躍できる可能性
■香妻陣一朗は昨季最下位のチームに加入
日本人で唯一のLIVゴルフメンバーとなった香妻陣一朗は、米ツアー5勝のケビン・ナ(アメリカ)がキャプテンを務める「アイアンヘッズGC」に所属が決まった。アイアンヘッズは作季最下位という不本意な結果に終わったが、上位フィニッシュも多かったスコット・ビンセント(ジンバブエ)とダニー・リー(ニュージーランド)が今季も残留。2022年のポーランド大会で6位に入った香妻が加わったことで、戦力も向上している。
新加入の香妻やチームのエースであるS.ヴィンセントが好成績を残せば台風の目となるかもしれない。
新たにLIVゴルフ入りを果たしたラームは、自身がキャプテンを務める「レギオンXIII」でリーグ制覇を狙う。
レギオンXIIIには同じく今季から加入したハットン(イングランド)、リーグ最年少のケイレブ・スラット(アメリカ)、キーラン・ビンセント(ジンバブエ)がメンバーにおり、トップクラスの実力を誇るラームとハットンが爆発すれば、新加入チームでありながら開幕戦から上位フィニッシュを連発することも十分にあり得る。今季の新加入チームはどんな活躍を見せてくれるのか。
昨季1位となったダスティン・ジョンソン(アメリカ)率いる「4エイセズGC」も注目したい。昨季は序盤の4大会で1勝、2位2回、3位1回と常にトップを争う好スタートを見せ、後半に入ってもトップ10入りを逃したのは1回のみ。非常に安定した結果を残した。今季はパトリック・リード(アメリカ)、パット・ペレス(アメリカ)、ハロルド・バーナーIII(アメリカ)のメンバーで連覇を目指す。
その他、各チームのメンバーと昨年の順位は以下の通り。
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(G.Tsukamoto/SPREAD編集部)