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「去る前から惜しまれる。創造性溢れるプレーで相手を壊すクラックプレーヤーを失ったラ・レアルは、1カ月間どうなるのだろう」
ラ・リーガ第19節のアラベス戦後、スペイン大手紙の『MUNDO DEPORTIVO』がレアル・ソシエダのMF久保建英についてレポートした。1月14日からアジアカップを日本代表に合流するため、この試合を最後にチームから離れる予定で、離脱前ラストマッチで見せたプレーは「惜しむ」のも頷けるパフォーマンスだった。
◆【実際の映像】久保建英が「クロスバーが震えるほどのシュート」 スペイン紙も絶賛のアラベス戦ハイライト
■「彼の背中に乗ってプレーした」
右ウイングで先発した久保は、立ち上がりから縦横無尽に動き回ってボールを引き出す。7分には右SBのアマリ・トラオレへスルーパスを送り、32分にはカットインから左足シュート。36分にGKアレックス・レミロが退場したが、44分には相手にとって嫌なアーリークロスを供給し、数的不利の状況下でも積極的にプレーした。
スペイン大手紙の『MUNDO DEPORTIVO』は、次のようにも久保へ賛辞を送った。
「常にボールを求め、相手と対峙し続けた。終盤にはクロスバー直撃のシュート。チームは彼の背中に乗ってプレーした」
後半も久保はアグレッシブな仕掛けを続け、50分には久保を止めにかかったアブデ・レバシュにイエローカード。59分には相手を引きつけてからマルティン・スビメンディへパスを送って好機を演出する。さらには自陣深いエリアまで戻ってディフェンスに貢献するシーンもあり、ハードワークを怠らない。
その後も縦へのドリブル突破を図ったかと思えば、切り返しからクロスを狙うなど、相手を揺さぶり続けた久保。76分に失点して0-1で迎えた後半アディショナルタイムには、強烈な左足シュートでクロスバーを叩き、直後にはスビメンディが同点ゴールを決めた。勢いづかせた意味では「チームは久保の背中に乗ってプレーした」のは確かだった。
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文●SPREAD編集部