【東京大賞典】「ミックファイアと中央勢2騎は危険な人気馬」 大井“白い砂”で浮上する穴馬2頭とは…… | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【東京大賞典】「ミックファイアと中央勢2騎は危険な人気馬」 大井“白い砂”で浮上する穴馬2頭とは……

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【東京大賞典】「ミックファイアと中央勢2騎は危険な人気馬」 大井“白い砂”で浮上する穴馬2頭とは……
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中央競馬はGI・ホープフルSで終了し、29日(15時40分発走)に行われる第69回東京大賞典(GI、大井・ダ2000m)が国内最後の国際GIとなる。

今年は9頭立てと少頭数ながら、ドバイワールドCを制したウシュバテソーロ、JBCクラシックを圧勝したキングズソード、南関東三冠馬ミックファイアと砂の猛者が集結した。

しかし、11月に行われた大井・JBCクラシックではメイショウハリオとテーオーケインズの古豪が崩れ、キングズソードとノットゥルノの4歳馬がワン・ツー。世代交代の波も押し寄せてきた。

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■JBCクラシックに見た新・大井

今年のJBCクラシックは2020年以来、3年ぶりに大井で開催。メイショウハリオとテーオーケインズが2強を形成し、地方交流重賞を3連勝中のウィルソンテソーロがこれを追いかける下馬評だった。

しかし、レースでは4番人気のキングズソードが好位から後続を突き放し圧勝。逃げた5番人気のノットゥルノが2着に踏ん張り、10頭立てながら馬単、3連単ともに万馬券と波乱となった。テーオーケインズはノットゥルノとの2着争いで遅れ3着を死守したが、メイショウハリオは伸びあぐね4着、ウィルソンテソーロは大きく離れた5着で入線した。

「JBCクラシックでは『新・大井』の適性差が出ましたね。直線は明らかに各馬の脚色が鈍り、レース上がり3F38秒3は、過去9回の大井・JBCクラシックでは2番目に遅い。勝ち時計2分05秒1は前回の2020年(クリソベリル)より2秒6も遅かった。馬格がありパワー型のキングズソードとノットゥルノに適性があったということです」(競馬ライター)

実際、続くチャンピオンズCではJBCクラシック2着のノットゥルノは8着に敗れ、一方で同5着のウィルソンテソーロは12番人気で2着と大激走。テーオーケインズはクビ差4着、メイショウハリオは5着と、JBCクラシックの着順が入れ替わった。

■キングズソードとウシュバテソーロは合格

「大井は今秋、レースの安全性を確保するために砂の入れ替えを実施しました。『白い砂』はオーストラリアアルバニー産の珪砂。細粒化しにくく粘土質になりにくいため排水性が高い。砂厚も2センチ増の10センチへ変更しクッション性を高めたため、従来より時計がかかる馬場に変貌しています。脚抜きのいい中央のダートとは性質がまるで異なりますね」(競馬ライター)

JRAでは全10場で青森県六ケ所村の砂を採用し、砂厚は9センチに統一している。じつは大井も入れ替え前は同じ砂を採用し、砂厚8センチと浅く、地方競馬では比較的軽いダートだった。では、この白い砂に適性があるのはどの馬か。

「新・大井のJBCダートを圧勝したキングズソードは当確でしょう。あとは1枠を、前走から乗り替わりの岩田望来騎手がどうエスコートするか。ウシュバテソーロは末脚勝負だと新・大井では危ういですが、日本テレビ盃では早めの競馬もできた。川田将雅騎手も早めの競馬で挑むと思いますし、もともと520キロ前後と馬格のある馬。大崩れは考えにくいですね」(競馬ライター)

■前走大敗馬が一発の可能性

やはり2強は勝負圏内か。あとは3番手をどうするかだが、ここで迷うのが、ミックファイアとチャンピオンズC組の取捨だ。

ミックファイアは大井で南関東三冠を含む6戦6勝ですが、あくまで砂を入れ替える前の話。馬格やレースぶりを見てもスピードの勝ったタイプであり、新・大井への適性は疑問です。3着に入れば及第点と言ったところでしょう。また、チャンピオンズCで好走したドゥラエレーデウィルソンテソーロも、やはり軽い馬場でこそ。

むしろJBCクラシックで新・大井に適性を見せたノットゥルノは巻き返しの要素があります。一発の可能性を秘めているのはグロリアムンディでしょう。前走・チャンピオンズCは完全にスピード負けでしたが、レース上がり3F39秒7と時計を要したダイオライト記念から新・大井の深い砂は合いそうです」(競馬ライター)

『白い砂』に適性を示す馬が、暮れの大一番・東京大賞典を制する。

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(SPREAD編集部)

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