【東京大賞典/3連単6点】キングズソード「0.0.0.10」で割引か 好配当の使者・伸び盛りの“伏兵”にロックオン | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【東京大賞典/3連単6点】キングズソード「0.0.0.10」で割引か 好配当の使者・伸び盛りの“伏兵”にロックオン

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【東京大賞典/3連単6点】キングズソード「0.0.0.10」で割引か 好配当の使者・伸び盛りの“伏兵”にロックオン
  • 【東京大賞典/3連単6点】キングズソード「0.0.0.10」で割引か 好配当の使者・伸び盛りの“伏兵”にロックオン

29日、大井競馬場で2023年の最後を締めくくる第69回東京大賞典(GI、ダ2000m)が行われる。

今年は9頭立ての少頭数となったが、ディフェンディングチャンピオンのウシュバテソーロをはじめ、JBCクラシックを制したキングズソードドゥラエレーデノットゥルノなど中央勢からは4頭のGI馬が集結。

対する地方勢は、史上2頭目の無敗での南関東クラシック三冠を達成したミックファイアが、中央勢撃破を目論む。年末恒例のダート界の頂上決戦、その結末を予想する。

◆【東京大賞典2023予想/買い目】“伏兵”加えた2頭軸で強気の3連単6点勝負

■世界で揉まれたウシュバテソーロの凱旋

昨年の東京大賞典でGI初制覇を果たしたウシュバテソーロは、そこから飛躍の一年となった。川崎記念制覇をステップに臨んだドバイワールドCで、日本馬史上2頭目となる同レース制覇を果たし、ダート開催では日本馬初制覇の快挙。世界ランクのダート部門では1位に上り詰めた(12月27日現在は2位タイ)。

秋は日本テレビ盃を勝利して、本場アメリカのBCクラシックに挑戦。スタートでやや後手を踏み、道中は最後方からの競馬。内めから徐々にポジションを上げるが、上位馬との差をなかなか詰められず、1番人気に支持されたが5着に敗れ、悲願のタイトル奪取とはならなかった。

レース連覇を目指す今回、中央地方の強豪を迎え撃つこととなるが、世界で揉まれた経験値は一枚も二枚も上で、断然の主役であることは間違いない。海外からの遠征帰りとなるが、ドバイ→日本テレビ盃で経験済みで、その点は何ら問題なさそうだ。

何より、国内のダート戦では本格化前に一度3着に敗れただけで7戦6勝。以前は後方一辺倒だった戦法も、好位から運べるようになり、柔軟に対応できるようになってきた点はさらなる成長を感じさせる。断然の1番人気に推される可能性は高く、過去10年の1番人気は【4.3.2.1】と、複勝率は9割。大崩れは考えにくい。

■無敗三冠馬・ミックファイアの取捨

ウシュバテソーロに待ったをかけるのが、地方の雄・大井のミックファイアだ。南関東クラシック一冠目の羽田盃、二冠目の東京ダービーと、いずれも6馬身差の圧勝劇。中央勢らを迎えて臨んだジャパンダートダービーでは、1番人気に応えて快勝し、22年ぶり2頭目となる、無敗での南関東クラシック三冠を果たした。

秋初戦のダービーグランプリも制して、デビューからの無敗は継続中。次のターゲットは「中央のさらなる強敵」となるわけだが、果たしてどこまで通用するか。未知の魅力あふれるが、いささか不安点も拭えない。

というのも、前走ダービーグランプリはサンタアニタダービー2着のマンダリンヒーローや、ホッカイドウ競馬三冠のベルピットなど、強豪相手のレースではあったが、あわや取りこぼすかもしれないようなレースぶりで他を圧倒する面は見えなかったからだ。

加えて、今回は初めての古馬混合戦となり、ホームの大井とはいえ、砂を入れ替えて生まれ変わったコースも初めて走る。戦法的にすんなり先手は奪えそうな印象で、自分のリズムで運べれば渋太いが、マークがきつくなれば脆さも見せそう。人気ほどの信頼は置けない。

■実はダートで崩れていない秘蔵に妙味

キングズソードは前走のJBCクラシックで重賞初制覇。道中3番手から早めに先頭へ立ち、後続を引き離す4馬身差の圧勝劇。ペースなどを読み切った、鞍上モレイラの好プレーも光った印象だ。

引き続き大井2000mでここでも期待は高まるが、元来は中距離向きの血脈。加えて、過去10年で【0.0.0.10】と一度も複勝圏に絡んだことのない1番枠を引いてしまい、エスコートの難しい枠順に入ってしまった。鞍上岩田望へのスイッチで、どこまでカバーできるか。

芝のGI馬ドゥラエレーデは勝ち星からは遠ざかっているが、今年のUAEダービーで2着に入るなど、ダート戦では1勝2着1回3着1回と、まだ底を見せていない。

前走のチャンピオンズCでも好位から必死にレモンポップに食らいつき、一泡吹かせるような一面も見せてくれた。今回も同様に2~3番手から渋太さを発揮できれば、大きく崩れることはなさそうだ。

■同馬主の人気薄が好配当をもたらす

馬券的には、断然人気のウシュバテソーロには逆らわず、素直に頭勝負でも良さそうだが、同馬主の後輩ウィルソンテソーロが不気味な存在。

今年に入って交流重賞3連勝を果たし、JBCクラシックでは5着。前走チャンピオンズCでは12番人気の低評価に甘んじたが、後方からメンバー唯一の上がり36秒台の豪脚で2着に押し上げ、伸び盛りの4歳馬らしく力のある所を証明して見せた。

引き続き鞍上は原優介とのコンビで、同馬を手の内に入れており、大井2000mも経験済み。前走GI2着も、鞍上込みで人気はそこまで押し上げられず、妙味もたっぷり。死んだふりの一発強襲があるとするなら、同馬主の人気薄が穴を開ける可能性大とみて、“テソーロ”のワンツー馬券で勝負してみたい。

相手本線はドゥラエレーデで、キングズソードはあくまで押さえ。妙味の薄いミックファイアはバッサリ切り、大井2000mなら外せないノットゥルノを加える。2走前のJBCクラシックで久々に2着に好走し、コース適性は相変わらず高い。鞍上も主戦の武豊に戻り、一発ムードが漂う。

◎(5)ウシュバテソーロ◯(9)ウィルソンテソーロ▲(6)ドゥラエレーデ△(1)キングズソード△(2)ノットゥルノ

3連単フォーメーション(6点)1着:5、92着:5、93着:6、1、2

◆【東京大賞典】「ミックファイアと中央勢2騎は危険な人気馬」 大井“白い砂”で浮上する穴馬2頭とは……

◆【東京大賞典2023/出走予定馬調教追い切り動画】ウシュバテソーロ、キングズソード、ミックファイアetc.

◆【東京大賞典2022/レースプレーバック動画】ダート転身5戦目のウシュバテソーロ、GI初出走初制覇で覚醒

◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

■東京大賞典2023調教追い切り動画

■東京大賞典2022プレーバック動画

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