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MLBは21日(日本時間22日)、来季からのルール変更を発表した。
今季導入された「ピッチクロック」にさらなる変更が加えられるなど、選手のみならず、今後のWBCやプロ野球にも大きな影響を及ぼしそうだ。
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■ルールの適応にも球団差が
ひとつは、投球間隔などに時間制限を設ける「ピッチクロック」について。投手は走者なしで15秒以内、ありの場合は20秒以内に投球を開始しなければならなかったが、来季からは「走者ありで18秒」に変更される。
さらには、マウンド訪問が5回から4回へ制限、打者走者が一塁への走塁でファールラインの内側も走れるようになるなど、ベースボール発祥の地で次々と改革が推し進められている。近年、とりわけ影響が大きかったのがピッチクロックで、MLBの平均試合時間が23分も短縮された。
今季もっとも(投球による)ピッチクロック違反をとられた球団がパイレーツの41回、少なかったのがマリナーズの6回と適応にも差が見られる。個人ではフィリーズのクローザー、クレイグ・キンブレル投手がひとりで13回記録するなど、投球テンポの遅い投手が対応に苦慮したケースも。
MLB公式『Baseball Savant』のデータによると、今季“走者あり”の場合で、投球開始までに平均15秒以上かかった投手は50人近くに及ぶ。故障者の増加や重症化を懸念する選手の声もあり、今後さらに波紋を呼びそうな改革だ。
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(H.Ariga/SPREAD編集部)