【MLB】“最高峰”の3球種が激突、サイヤング賞は誰の手に……ア・リーグ最終候補3投手をデータで読み解く | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】“最高峰”の3球種が激突、サイヤング賞は誰の手に……ア・リーグ最終候補3投手をデータで読み解く

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【MLB】“最高峰”の3球種が激突、サイヤング賞は誰の手に……ア・リーグ最終候補3投手をデータで読み解く
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MLBは15日(日本時間16日)、今季もっとも優れた投手に贈られる「サイヤング賞」を両リーグでそれぞれ発表する。

ア・リーグでは、ゲリット・コール投手(ニューヨーク・ヤンキース)、ソニー・グレイ投手(ミネソタ・ツインズ)、ケビン・ゴーズマン投手(トロント・ブルージェイズ)の3人が最終候補に。現時点でコールの受賞が最有力と見られているが、どうなるか。

ここでは、3投手の得意球種にフォーカスし公式データを読み解いてみたい。

◆「フォーシーム平均球速ランキング」今季のメジャーリーグ“最速王”は……?

■三者三様の決め球

ア・リーグのサイヤング賞、最有力のコール。今季は33先発で15勝4敗、防御率2.63。特筆すべきは、世界最高の指標を持つフォーシームだ。MLB公式『Baseball Savant』のデータによると、コールのフォーシームは、球種別のRunValue(ランバリュー)で今季メジャー全球種でトップの「+29」を計測。RunValueとは、カウント・走者状況などを元に“得点期待値”がどれだけ変動したかを示す。数値が大きいほど「失点を抑止した」球種と捉えていい。

そして、ア・リーグ中地区を制したツインズのグレイ。今季32試合に先発し、勝ち星こそ8勝どまりだが、ア・リーグ2位の防御率2.79をマーク。被本塁打わずか8本は、規定投球回に達した投手でナンバーワンの少なさだった。そして、際立つのは被打率.097のスイーパー。RunValue+19は、球種別で堂々のメジャートップ。縦の変化量44.8インチ(約113センチ)は同様の球速帯では平均よりも19%多く、抜群のキレを誇る。

最終候補3人目は、ブルージェイズの右腕ゴーズマン。31登板で12勝9敗、防御率3.16。今季、全打者に対する奪三振割合31.1%はメジャー上位7%に位置、ア・リーグトップの237奪三振を記録。投球の38.4%を占める、決め球スプリットで127奪三振。スプリットのRunValueが、2021年の+23、昨季の+14から今季は+4まで減少するも、被打率.201と健在。フォーシームの指標も良化しており、メジャー有数の先発投手であることに変わりはない。

今季のサイヤング賞は、明日の『MLBネットワーク』番組内で発表予定。3人のうち誰が受賞しても初、投手最高の栄誉を掴むのは果たして。

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文●有賀博之(SPREAD編集部)

《SPREAD》
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