西郷真央が16アンダー逃げ切りで涙の復活優勝「苦しい時期が長かった」 年間女王争いは僅差の攻防 伊藤園レディス最終日 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

西郷真央が16アンダー逃げ切りで涙の復活優勝「苦しい時期が長かった」 年間女王争いは僅差の攻防 伊藤園レディス最終日

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西郷真央が16アンダー逃げ切りで涙の復活優勝「苦しい時期が長かった」 年間女王争いは僅差の攻防 伊藤園レディス最終日
  • 西郷真央が16アンダー逃げ切りで涙の復活優勝「苦しい時期が長かった」 年間女王争いは僅差の攻防 伊藤園レディス最終日

女子ゴルフの国内第36戦「伊藤園レディスゴルフトーナメント」(千葉県・グレートアイランド倶楽部/ 6741ヤード、パー72)は12日、最終ラウンドが行われ、西郷真央が5バーディ、1ボギーの68で回り、通算16アンダーで復活優勝を飾った。今季初勝利、昨季の「ブリヂストンレディス」以来の通算6勝目となる。

3打差13アンダー2位に木村彩子、4打差12アンダー3位タイに吉田優利ら4人が入った。年間女王争いでは、順位の変動はなく、引き続き僅差の攻防が続いている。

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■西郷が15番で大きなバーディ

前日に続いて肌寒く、小雨ちらつく中、スタートした最終日。小祝さくら鈴木愛、西郷の最終組は、なかなか伸ばせない焦れる序盤となった。

12アンダー単独首位で出た西郷は、2番でティーショットが右バンカーに捕まり、寄せ切れずボギー。2打差10アンダー2位タイから出た小祝も、3番で3パットのボギー。この間、木村、リ・ハナ(韓国)が2つ、蛭田みな美が1つ伸ばし、1打差10アンダー2位が5人になる。リは6番でも取り、3連続バーディでトップの西郷を捕らえる。

最終組の西郷は5番パー5で2オンに成功、イーグルチャンスを迎える。イーグルパットは左を抜けるも難なくバーディ、再び単独首位に立つ。小祝もこの日最初のバーディ。

小祝、鈴木、西郷は6番、3人そろってバーディ。西郷は7番でもピン左手前約5メートルをねじ込み、3連続バーディ。14アンダーまで伸ばし、2位との差を3打に広げる。

一方、5打差7アンダー13位タイでスタートし、アウトで3つ伸ばした吉田が11番、12番連続バーディで、2打差12アンダー2位に浮上してくる。

前半最後の9番、鈴木はピンハイからのフックラインを読み切ってバーディ。12アンダーとし、吉田と並び2位タイに。この時点で、西郷14アンダー、吉田・鈴木12アンダー、木村11アンダー、小祝ら6人が10アンダーで、最終組はバックナインへと向かった。

先を行く吉田は13番パー5も取り、3連続バーディで西郷と1打差に迫る。最終組の鈴木は10番、パーオンできず、アプローチもオーバーしてこの日初めてのボギー。

単独トップの西郷は12番、2打目を左奥ワンピンにつけて、後半最初のバーディ。2位との差を2打に。その後、パーを続けていた吉田だが、17番で3パットのボギー。これと入れ替わるように、木村が13番、15番バーディ、蛭田が13番から3連続バーディで、2打差13アンダー2位タイに順位を上げる。

西郷は15番、2打目で右奥4メートルに寄せ、これをど真ん中から沈めてバーディ。3打のリードを持って、いずれも池が絡む上がり3ホールへ向かった。

16番、17番と西郷はパーでしのぐ。そして最終18番、フェアウェー真ん中からグリーンを捕える。長いバーディバットはややショートするもパーパットをきっちり沈めると、その瞬間、大きく息を吐いて天を仰ぎ、手で顔を覆った。

西郷は優勝スピーチで、「すごく苦しい時期が長かったので、またこうして優勝して支えてくださった方々に結果で恩返しすることができて、本当にうれしく思っています」と、涙をこらえながら話した。なお、西郷は来季の米ツアー参戦をかけ、最終予選会「Qシリーズ」(30日開幕、アラバマ州マグノリアグローブGC)に挑戦することが決まっている。

■主な上位選手最終成績

上位選手の主な最終成績は以下の通り。

優勝/16アンダー/西郷真央2位/13アンダー/木村彩子3位タイ/12アンダー/吉田優利、リ・ハナ、蛭田みな美、鈴木愛7位タイ/11アンダー/森田遥、ささきしょうこ、小祝さくら

仁井優花、永井花奈は9アンダー10位タイ。後藤未有、尾関彩美悠は8アンダー16位タイ。青木瀬令奈、岩井明愛は7アンダー20位タイ。山下美夢有、岩井千怜は4アンダー33位タイに終わった。

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文●河野道久

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