【BCクラシック/馬単5点】ウシュバテソーロに“勝機到来” 米対抗格は不安材料続々……「妙味は先行勢」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【BCクラシック/馬単5点】ウシュバテソーロに“勝機到来” 米対抗格は不安材料続々……「妙味は先行勢」

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【BCクラシック/馬単5点】ウシュバテソーロに“勝機到来” 米対抗格は不安材料続々……「妙味は先行勢」
  • 【BCクラシック/馬単5点】ウシュバテソーロに“勝機到来” 米対抗格は不安材料続々……「妙味は先行勢」

日本時間5日、米国・サンタアニタパーク競馬場にて、ブリーダーズカップデーが開催。メインレースとなるダート中距離のチャンピオン決定戦、ブリーダーズカップクラシック(GI、ダ2000m)は、ドバイワールドカップを制したウシュバテソーロに、日本馬初優勝の期待が寄せられている。

また日本からは、UAEダービーを制したデルマソトガケも参戦。ダート大国の米国勢に対し、どんな戦いを見せてくれるだろうか。

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■高い壁をはねのけたいウシュバテソーロ

ウシュバテソーロの世界制圧が見えてきた。昨年暮れの東京大賞典で重賞初制覇を飾ると、続く川崎記念も制してGI連勝。初の海外遠征となったドバイWCでは、最後方から勝負どころで徐々に進出し、直線は大外一気の末脚で世界の強豪を突き放して2着に2馬身3/4差の快勝劇。日本馬として初めて、砂のドバイWCを制した。

次の目標をBCクラシックに定め、秋は船橋の日本テレビ盃から始動。完全に叩き台といった様相ながら、好位から危なげなく抜け出す完勝劇。それまで後方一辺倒の極端なレースしかしてこなかった同馬が、好位差しという新たな一面を見せ、収穫のある一戦だった。

いよいよダートの本場、米国での大一番。過去、同一年にドバイWCとBCクラシック両方を制した馬はおらず、米国調教馬以外の馬が勝ったのも、過去39回の歴史上、わずか2回。過去10年で6歳以上の馬の複勝圏内はゼロと、ウシュバテソーロが越えなければいけないハードルは高い。

しかし、各ブックメーカーで1~2番人気に支持されていたアルカンジェロが出走取消となり、ライバルが1頭いなくなったのは歓迎材料。2021年のBCディスタフで、日本調教馬初優勝を果たしたマルシュロレーヌと同じ、父オルフェーヴルの血が再び米国の地で騒ぐことも期待できる。昨年勝利したフライトラインのような圧倒的な存在もおらず、混戦模様であるならば、日本馬初のBCクラシック制覇へチャンス大といえるだろう。

■デルマソトガケもチャンス十分

もう1頭の日本馬、デルマソトガケもノーチャンスではない。2歳暮れに全日本2歳優駿を制してGI初制覇を飾ると、今年は海外のレースを転戦。サウジダービーで3着に好走し、迎えたUAEダービーでは鞍上ルメールの好プレーも光り、鮮やかな逃げ切り勝ちで海外重賞初制覇を飾った。

果敢に挑戦したケンタッキーダービーではスタートの出遅れが大きく響き、道中は思うようなポジションが取れず、伸び脚もジリジリ。それでも6着に健闘しており、スタートが五分ならもっと差は詰められたはずだ。

今回は半年ぶりの休養明けとなり、その点はマイナス材料だが、海外を転戦してきた経験値は、ウシュバテソーロにも引けは取らない。また3歳馬は過去10年で4勝と、最も多く勝ち馬を輩出しており、古馬の57キロに対し、55.5キロで臨めるのも好材料だ。あとは“スタートさえ決まれば”というのが陣営の願いだろう。

■米国の筆頭格はキャリア不足か

アルカンジェロが出走取消となり、米国勢の筆頭格となるのが、3歳のアレイビアンナイトか。ケンタッキーダービーの有力候補と言われていたが、故障により三冠への参戦は叶わず。

復帰戦のハスケルS(GI)こそ3着に敗れたが、前走のパシフィッククラシックSで逃げ切り勝ちを果たしGI初制覇。BCクラシックでは先手を奪った馬が有利な傾向にあり、脚質的にも怖い存在だ。

しかし、まだキャリア4戦という経験値の浅さがネック。BCクラシックでは、2022年のフライトライン、16年アロゲートと、最小キャリアでの優勝は6戦目であり、そのあたりがポイントとなりそうだ。

■ウシュバテソーロから穴へ手広く

馬券的には日本で発売される以上、ウシュバテソーロが圧倒的1番人気に支持される可能性が高く、米国勢から穴狙い、という欲も考えない手はない。しかし、過去10年の勝ち馬は、現地オッズ単勝10倍未満の馬でほとんど占められており、比較的人気馬が順当に勝ちを収めている一戦だ。ここは日本馬初の快挙の期待も込めて、ウシュバテソーロの頭勝負で狙いたい。

アレイビアンナイトの力は認めるものの、キャリアの浅さや妙味を考慮すると、押さえにとどめ、あまり積極的には買いたくない1頭。また古馬の筆頭格、ウシュバテソーロと並んでレーティング1位のホワイトアバリオも有力な1頭だが、過去10年で1~3番ゲートの馬は一度も連に絡んでおらず、3番ゲートに収まってしまったのはマイナス材料とみて、バッサリ切る。

相手に加えたいのは、前走でGIを勝ち上がり、先手を奪えそうなサウジクラウン、同じく先行力のあるブライトフューチャーに、L.デットーリ騎乗のゼンダンとデルマソトガケ、この5頭で勝負する。

◎(8)ウシュバテソーロ〇(12)アレイビアンナイト▲(6)サウジクラウン△(11)ブライトフューチャー△(2)ゼンダン△(5)デルマソトガケ

馬単1着流し(5点)軸:8相手:12、6、11、2、5

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

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