【MLB】球団史上初の世界一か、22年ぶり2度目の頂点か……下馬評を覆した“下剋上”ワールドシリーズが開幕 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】球団史上初の世界一か、22年ぶり2度目の頂点か……下馬評を覆した“下剋上”ワールドシリーズが開幕

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【MLB】球団史上初の世界一か、22年ぶり2度目の頂点か……下馬評を覆した“下剋上”ワールドシリーズが開幕
  • 【MLB】球団史上初の世界一か、22年ぶり2度目の頂点か……下馬評を覆した“下剋上”ワールドシリーズが開幕

MLBは27日(日本時間28日)から、今季の世界一をかけたワールドシリーズがいよいよ開幕する。

ア・リーグ西地区2位のテキサス・レンジャーズと、ナ・リーグ西地区2位のアリゾナ・ダイヤモンドバックス。ともにワイルドカード枠から這い上がった“下剋上”シリーズとなる。

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■短期間で大躍進の両球団が激突

2021年のレギュラーシーズンではダイヤモンドバックスが110敗、レンジャーズは102敗と低迷。MLB公式によると「100敗シーズンからわずか2年」でワールドシリーズ進出を決めたのは最速タイ記録、直接対決は史上初とのこと。

似たような経緯を持つ両者だが、チームカラーはやや異なる。レンジャーズは打線の爆発力が特徴で、リーグ優勝決定シリーズでMVPを獲得した主砲のアドリス・ガルシアが好調、ミッチ・ガーバーが要所で働き、レギュラーシーズン最終戦まで首位打者争いを続けたコーリー・シーガーに、打てる捕手のジョナ・ハイム、さらにはルーキーのふたりエバン・カーターとジョシュ・ヤンも活躍を続けている。

投手陣には不安を残しており、途中加入の先発マックス・シャーザーが故障復帰後も安定感を欠いている。2本柱のジョーダン・モンゴメリーネイサン・イオバルディが期待通りの投球を見せているが、ブルペン陣では抑えのホセ・レクラークに繋ぐアロルディス・チャップマンが制球難で乱れる場面もあり、登板過多も気になるところだ。

一方のダイヤモンドバックスは、今季のナ・リーグ新人王最有力コービン・キャロルを筆頭に盗塁や小技を絡めた攻撃が特徴で、「プレーオフ初出場から16試合連続安打」のメジャー新記録を樹立したケテル・マーテの打撃が光る。ここまで際立って不振の打者もおらず、少ないチャンスで得点を挙げられる。

投手陣では、ザック・ギャレンとメリル・ケリーの先発2本柱に加え、新人のブランドン・ファートがポストシーズンで安定した投球を見せている。ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦のように、ブルペンデーを強いられるコマ不足が弱点だが、強力リリーフ陣でカバーできるだろう。セットアッパーのケビン・ギンケルに加え、シーズン途中でシアトル・マリナーズから加入したクローザーのポール・シーウォルドが8登板で防御率0.00と圧巻の火消しぶりだ。

レンジャーズは12年ぶりのワールドシリーズで、球団初の世界一を目指す。ダイヤモンドバックスは2001年、当時“最強軍団”と謳われたニューヨーク・ヤンキースを倒して以来の22年ぶり大舞台で2度目の頂点を狙う。

第1戦の先発はレンジャーズがイオバルディ、ダイヤモンドバックスがギャレンと発表された。下馬評を覆して勝ち残ってきた両チーム、引き締まった最高の試合展開に期待したい。

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(H.Ariga/SPREAD編集部)

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