【MLB】大谷翔平が「21本」でトップに君臨するのは…個性派ぞろいの“打球方向別”本塁打ランキング | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】大谷翔平が「21本」でトップに君臨するのは…個性派ぞろいの“打球方向別”本塁打ランキング

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【MLB】大谷翔平が「21本」でトップに君臨するのは…個性派ぞろいの“打球方向別”本塁打ランキング
  • 【MLB】大谷翔平が「21本」でトップに君臨するのは…個性派ぞろいの“打球方向別”本塁打ランキング

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平は、今季打率.304、44本塁打、95打点で日本選手初の本塁打王を獲得。プレーオフで躍動する姿が見られないのは寂しい限りだが、今季の圧倒的な活躍を彩った数々の記録を今一度振り返ってみたい。

ここでは大谷の本塁打にフォーカスし、MLB公式データ少し掘り下げてみよう。

◆「ボール球が打率.393」大谷翔平の“尋常じゃない”コース別打率が予感させる三冠王

■全体トップに立った「センター返し」本塁打

今季、ア・リーグ本塁打王は大谷の44本、次点がアドリス・ガルシアテキサス・レンジャーズ)で39本。ナ・リーグでは、マット・オルソンアトランタ・ブレーブス)が54本で両リーグでもトップに立ち、次点が“打率.197”でシーズンを終えた、カイル・シュワーバーフィラデルフィア・フィリーズ)の47本と続く。

MLB公式『Baseball Savant』で、今季の「打球方向別」本塁打ランキングを出すとスラッガーたちの“個性”が見えてくる。「引っ張り」部門では、低打率でアーチを量産し続けたシュワーバーの32本がトップ。2位がムーキー・ベッツロサンゼルス・ドジャース)ら二人が31本をマーク。大谷は全体32位タイの18本と、意外にも数字は控えめ。

「流し打ち」部門では、イチローの“愛弟子”として知られるフリオ・ロドリゲスシアトル・マリナーズ)が12本で単独トップ。2位がオルソンとクリスチャン・イエリッチミルウォーキー・ブルワーズ)の10本。大谷は5本で37位タイとこちらも上位には顔を出さず。

そして、大谷が全体トップに立ったのが「センター返し」部門。2021年、22年と15本だったセンター方向への本塁打が「21本」に増加。昨季の“王者”同僚マイク・トラウトから王座を奪取した。21年の大谷は「引っ張り」方向への打球が46.6%とプルヒッターのひとりであったが、今季は37.0%まで減少。一方で「センター返し」が37.8%と3部門の中でもっとも多くなり、本塁打数増加をデータが裏付けている。

大谷が今季「センター返し」で打球速度最速を記録したのは、7月27日(日本時間28日)のデトロイト・タイガース戦。相手先発マット・マニングから放った、2打席連続となる38号の弾丸アーチが116.9マイル(約188.1キロ)を計測。ダブルヘッダー第1試合で完封劇をやってのけた“あの”一日だ。あまりのフルスイングにわき腹を気にしながらベースを一周した衝撃の一発は、記憶にも記録にも刻まれる本塁打だった。

◆【実際の動画】今季大谷翔平の「センター返し」最速188キロ弾をプレーバック!ダブルヘッダー完封後の連発38号本塁打

◆バットに“当てない”技術で本塁打王…大谷翔平が克服した「Shadow」を紐解く

◆「土壇場に強い」を公式データが裏付け、大谷翔平が本塁打単独トップの“ある条件”とは…

文●有賀博之(SPREAD編集部)

《SPREAD》
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